プロ野球オリックス・バファローズの吉田凌投手(24)=兵庫県西脇市出身=は中継ぎ陣の一角としてチームの躍進に貢献。日本シリーズでは、ほぼ全試合に登板した。最後はヤクルトの日本一を決するタイムリーを浴びてしまったが、会員制交流サイト(SNS)上で多くのファンから励ましのメッセージをもらったという。来季に向け、さらなる飛躍を誓う。
◆悔い残る日本シリーズ
吉田投手はシリーズの6試合中5試合に登板する大車輪の活躍を見せた。チームがシリーズ敗退の瀬戸際に追い込まれた第5戦では同点の六回、2死一、三塁のピンチで登板。見事な「火消し」を演じた。
それでも「僕の2敗がなければ結果は変わっていたので…」と悔しさをにじませる。第3戦ではサンタナに逆転2ランを被弾。第6戦では川端慎吾に決勝タイムリーを打たれ、いずれも黒星がついた。
第6戦はほっともっとフィールド神戸で開催。最低気温一桁台の寒空の下、十二回2死からマウンドに上がった。両親や祖父母もスタンドで見守っていた。
あとアウト一つで負けはなくなり、明日に望みをつなげる。打席に入ったのは1番の塩見泰隆。代打の切り札である川端はまだベンチに控えていた。「川端さんがまだ出てきていないことは頭にあったので…」。警戒したが塩見にレフトへのヒットを許し、2番のところで代打川端が登場した。
5球目、得意球のスライダーがワンバウンドになって捕手が後逸。ランナーが進塁し、暗雲が立ちこめる。「ここで打たれたらいけない」とスライダーを続けてファウルを打たせ、フルカウントに持ち込む。3番に山田哲人が控えていることを考えると「四球だけは避けたい」という思いが強くなった。
決め球に選んだのは、再び得意球のスライダー。捕手が構えた通りインコースの完璧なコースに決まったように思えた。が、ベテラン川端はコンパクトにバットを振り抜いた。つまった打球はレフト前に落ち、塩見が生還。これが決勝点となり、ヤクルトの胴上げを目の当たりにすることになった。
「あそこに打球を落とす川端さんは本当にすごい」と振り返る吉田投手。「あとアウト一つというところで取り切れなかった。僕の力不足です」。投げ終えてベンチに戻る吉田投手は唇をぎゅっとかみしめ、目には光るものがあった。
◆SNSにあふれた励ましの言葉
直後から、ツイッターやインスタグラムには励ましのコメントがあふれた。「凌くんがいなかったら日本シリーズまで来られなかった」「ここまで連れてきてくれてありがとう」「来シーズンも頼りにしてます」。届いたメッセージにはすべてに目を通したという。「本当にありがたかった。この気持ちを忘れないでおこうと思いました」
自身も翌日、インスタグラムのストーリーに「申し訳ない気持ちでいっぱいです」「最後の最後まで応援ありがとうございました」とファンに向けたコメントを載せた。
さらにシリーズ終了後には、中学時代の恩師のもとも訪れて激励を受けた。かつて所属していた「兵庫北播リトルシニア」の藤本貴久監督。高校時代から定期的に連絡を取り、アドバイスを求めている。吉田投手は「いい意味でも悪い意味でも名前が広まったな、って言われました」と笑った。
◆故障で出遅れるも充実のシーズン
今年4月には長女が誕生。守るべき家族が増え、さらなる飛躍を誓ったシーズンだったが、故障のため出遅れた。「早く投げたい」というもどかしさが募る中、8月のほっともっとフィールド神戸での日本ハム戦で1軍初登板。いきなり初勝利を飾ると、波に乗った。
レギュラーシーズンで18試合に登板。防御率2・12と2年連続で2点台前半をたたき出し、特に1投球回あたり何人の走者を出すかを示す指標「WHIP」はわずか0・65と抜群で、昨年より向上した。
「インコースに投げ込むシュート、基本となる真っすぐの精度が上がった」と分析する吉田投手。打者の腰を引かせることで、自身の代名詞である鋭く曲がるスライダーを効果的に使うことができた。
それでも「防御率は0か1点台で終わりたかった」と満足はしていない。シーズン中の失点がすべてホームランによるものだったことも反省点だといい、「後ろを投げる投手として長打を許さない投球を心がけたい」と課題を挙げた。
◆中日の小笠原は「1番のライバル」
東海大相模高校時代、2015年夏の甲子園で全国制覇を成し遂げた吉田投手。小笠原慎之介投手(現中日ドラゴンズ)との二枚看板で名をはせた。今でも事あるごとに連絡を取り合う仲だという。小笠原投手が規定投球回まであとわずかとなった時には、LINE(ライン)で「(次の試合では)肘が飛んでも投げろよ」と冗談めかした。逆に、吉田投手がポストシーズンに臨む前には「絶対日本シリーズに出ろよ」と応援されたという。
小笠原投手は高卒1年目に先発ローテの一角を担って白星を挙げるなど、早くから活躍。対して吉田投手は4年目でようやく1軍に定着できた。「やっと追いついた、という思い。あいつが1番いいライバルです」と話す。「先発と中継ぎで役割は違うけれど、いつか投げ合う機会があれば楽しみです」
◆今度こそ日本一に
2022年の目標を聞くと、50試合登板という数字を挙げた。「どんな場面でも信頼して出してもらえるピッチャーにならないといけない。一つでも多く勝ちに貢献したい」。チームとしての目標は「もちろん日本一。今年の悔しさを晴らします」。ファンからもらった温かい言葉を胸に、リベンジを誓った。(小森有喜)
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