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女子フリー 軽やかに滑る三原舞依=25日夜(撮影・吉田敦史)
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女子フリー 軽やかに滑る三原舞依=25日夜(撮影・吉田敦史)

 願いは、届かなかった。26日の北京五輪代表発表。全日本選手権女子4位の三原舞依は惜しくも選考から漏れた。

 彼女の人生には数々の試練があった。全身の関節が痛む難病「若年性特発性関節炎」と闘いながら国際大会で活躍してきた。2017年の全日本選手権5位で平昌五輪切符を逃し、一昨季は体調を崩して休養。それでも強い精神力で復活してきた。「すごくいろんなことがあった4年間だった」と三原は振り返る。

 小学2年の頃にテレビで見た浅田真央さんに憧れ、飛び込んだスケートの世界。「やると決めたことはとことんやってしまうタイプ」という努力家は、一つ下で同門の坂本花織と刺激し合いながら力を伸ばした。

 伸びやかで「スケートが好き」という思いがあふれる演技は、見る者の感動を呼ぶ。高い集中力を安定感につなげてきたが、「体のこともあり、無理はさせられなかった」と中野園子コーチ。体力が求められるフリー中盤のアクセルジャンプで、まさかのミスが出た。

 それでも三原は「諦めずに最後まで滑り切れたのは良かった」と顔を上げた。不屈のスケーターに降り注いだ拍手は、今も耳に残る。(山本哲志)

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