スポーツ

  • 印刷
全国中学校体育大会陸上女子1500メートルで終盤に高松智美ムセンビ(13)らを振り切って優勝した小野南中時代の田中希実(3)。田中にとっても思い出深いレースだ=2014年8月20日、丸亀競技場(撮影・風斗雅博)
拡大
全国中学校体育大会陸上女子1500メートルで終盤に高松智美ムセンビ(13)らを振り切って優勝した小野南中時代の田中希実(3)。田中にとっても思い出深いレースだ=2014年8月20日、丸亀競技場(撮影・風斗雅博)

 陸上の選抜女子駅伝北九州大会は23日、北九州市役所前を発着するコースで行われ、一般(5区間27・2キロ)はデンソーが1時間28分56秒で2連覇を飾った。オープン参加のため順位はつかないが、東京五輪代表の田中希実(西脇工高出)がアンカーを務めた名城大・豊田自動織機TC連合が1時間28分5秒をマークし、トップでフィニッシュした。

 連合チームは田中が同学年の仲間に呼び掛け結成。引退レースとなった高松智美ムセンビ(名城大、大阪薫英女学院高出)が1区6位で発進すると、2区で後藤夢(豊田自動織機TC、西脇工高出)が区間3位の走りで5位に浮上した。井上葉南(名城大、愛知・至学館高出)が3位、和田有菜(名城大、長野東高出)が2位で中継すると、田中は10・4キロを33分57秒で走破。2位スタートから18秒差を逆転して先頭に立った。

 東京五輪1500メートルで日本新記録を連発し、8位入賞を果たした田中。今も「理想のレース」に挙げるのが、小野南中時代の2014年夏、香川・丸亀競技場で行われた全国中学校体育大会の1500メートル決勝だ。近畿中学校総体で約4秒差をつけられた高松智美ムセンビ(大阪薫英女学院中)が序盤から飛び出すと、「少しずつ詰めていこう」と冷静に勝機を待ち、中盤で背後に。脳内で「優勝、優勝」と繰り返しながらロングスパートを仕掛けた。1位田中4分22秒21、2位高松4分22秒77。トラック外にも伝わるほど明らかな勝利への執念を見せ、0秒56で決着したレースは田中にとって一つの転機となった。

 高松に限らず、西脇工高時代からのチームメート後藤をはじめ、田中は全国高校総体や全国高校駅伝などで火花を散らした高松、和田ら同世代のライバルの存在を飛躍の糧としてきた。とはいえ、現在の主戦場はトラック。高校卒業後はクラブチームで活動してきたこともあって駅伝の出走機会は少ない。全日本大学女子駅伝5連覇、全日本大学女子選抜駅伝4連覇の名城大メンバーとの「融合」は結局、一度も順位を落とさずに最終区間でトップに躍り出る駅伝の妙味が詰まったたすきリレーとなった。

 ともに同志社大4年で、独自のスタイルで世界の舞台を目指してきた田中と後藤。大学駅伝の常勝チームを築き上げた名城大の4年生。重圧とは離れたところでのレースはさぞかし楽しかったことだろう。トラック1万メートルの経験すらほとんどない田中が10キロ超のロードを走り終え、喜びに満ちたガッツポーズでフィニッシュする姿は新鮮だった。

スポーツ北播
スポーツの最新
もっと見る
 

天気(5月24日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 30℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ