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WEリーグホーム最終戦を国立競技場で開催すると発表したINAC神戸の安本卓史社長=神戸市東灘区向洋町中7、神戸レディースフットボールセンター
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WEリーグホーム最終戦を国立競技場で開催すると発表したINAC神戸の安本卓史社長=神戸市東灘区向洋町中7、神戸レディースフットボールセンター

 サッカー女子プロ、WEリーグのINAC神戸は4日、5月14日のホーム最終戦となる三菱重工浦和戦を東京・国立競技場で開くと発表した。本拠地のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)が使えず、代替地も見つからなかったことを逆手に取り、「人気拡大の好機」として同リーグ初の「聖地」開催に行き着いた。

 5月14日のノエスタでは、Jリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸のリーグ戦が予定される。会見したINACの安本卓史社長によると、WEリーグは同15日への日程変更も可能だったが、同18日にもヴィッセルのゲームが控える中、芝生の状態を考慮するとノエスタ開催は困難なことが判明。さらに、ユニバー記念競技場(神戸市須磨区)も陸上利用による先約があり、催行は不可能だった。会場確保へ、J1のガンバ大阪やセレッソ大阪にも相談したが難しかった。

 そこで「逆転の発想」(安本社長)でWEリーグ初の国立開催を発案。珍しさから注目を集める期待に加え、改修後に迎えた昨年の東京五輪は原則無観客で、J1の試合もまだ行われておらず、「新しい国立でスポーツを見たい人は多いはず」という付加価値を見込んだ。ファンクラブ会員の半数が関東圏在住という点も妙案を後押しした。対戦相手の浦和からも快諾され、開催準備への協力の申し出があるという。

 INACは第9節終了時点で勝ち点25で、2位と9ポイント差の首位。一方の浦和は2月末に皇后杯全日本女子選手権で頂点に立った。安本社長は「カード的にも最高に盛り上がる。真のチャンピオンシップになる」と思いを巡らせる。

 ホーム最終戦は記念すべきリーグ初代女王として凱旋(がいせん)する可能性もあっただけに、安本社長は「神戸のファンには申し訳ない」としつつ、「女子サッカー全体のため、打って出たい」と力を込める。神戸からの観戦ツアーなどの企画も検討。今季ホーム5試合の観客動員数は最高4千人台だが、国立での動員目標は招待客も含め2万人を掲げる。(初鹿野俊)

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