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競泳選手並みの筋肉をまとうプロボクサー大城星亜。6人きょうだいの2番目は西日本新人王を目指す=神戸市垂水区のSUN-RISEジム
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競泳選手並みの筋肉をまとうプロボクサー大城星亜。6人きょうだいの2番目は西日本新人王を目指す=神戸市垂水区のSUN-RISEジム
西日本新人王を目指す大城星亜=神戸市垂水区のSUN-RISEジム
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西日本新人王を目指す大城星亜=神戸市垂水区のSUN-RISEジム

 神戸市西区在住のプロボクサー大城星亜(せいあ)=SUN-RISE=が、5月1日に神戸常盤アリーナ(神戸市長田区)で初戦が行われる西日本新人王トーナメントのスーパーバンタム級に出場する。恵まれた体格と、周りがうらやむほどの才能を武器に、注目の19歳が覇権に挑む。

 3月末、大城はジムに来るなり「きょう彼女と別れたんです」と切り出した。顔立ちも語り口も柔和な「いじられキャラ」だが、競技力では一目置かれる存在だ。チームメートの一人は「変わったやつだけど、あの才能には嫉妬する」と話す。

 父方の祖父は沖縄出身で、大城自身は神戸市立玉津中3年の時「好きな人を守りたい」と真正ジムで競技を始めた。6人きょうだいの2番目で、ボクシングをしているのは自分だけ。初めの数カ月間は、鏡の前でパンチを確認するだけの日が続いたが「なぜか嫌じゃなかった」。

 相生学院高に進み、兵庫県高校新人大会で優勝。プロテストでは2人を倒して合格し、昨年8月にデビューした。戦績は2戦2勝(1KO)。

 服を脱ぐと、171センチの体にスイマー並みの広背筋が現れる。肩幅も広い。「なんでこうなったのか分からないんです」と照れる。幼い頃、野球経験者の父とキャッチボールはしていたという。

 パンチをもらわない一方、当て勘に優れ、筋力を生かした一発は威力十分だ。指導するフィリピン元スーパーフライ級王者のメルビン・グンバン・トレーナーは「技術とパワーがある。あとはスタミナをつければ世界王者にもなれる」と期待を寄せる。

 未完の大器は今、ガソリンスタンドでアルバイトをしながら拳を磨く。「減量中はボクシングをやめたくなる」などと弱気が口を突くこともあるが、「(西日本新人王は)もちろん目指します。かっこよく生きたい」と熱い思いを秘めている。(藤村有希子)

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