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ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長=4月
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ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長=4月
ヴィッセル神戸の永井秀樹スポーツダイレクター=4月
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ヴィッセル神戸の永井秀樹スポーツダイレクター=4月

 J1ヴィッセル神戸は14日午前、ファンやサポーターとクラブ幹部の意見交換会「サポーターカンファレンス」を神戸市内で開催し、約200人が参加した。約2時間のやりとりでは、最下位に低迷する現状への認識を問う意見や、パワハラ行為で指導者ライセンス停止中の永井秀樹スポーツダイレクター(SD)に対する疑念の声などが相次いで上がった。

 クラブ側は徳山大樹社長と永井SDが出席し、三木谷浩史会長はオンラインで冒頭あいさつのみ参加した。

 開幕から11戦勝ちがなくJ2降格圏に沈む状況に対し、徳山社長は「申し訳ない気持ちでいっぱい」と陳謝。永井SDはJ2東京ヴェルディ(東京V)監督時代のパワハラ行為について「ヴェルディ再建への思いが強すぎ、回りが見えなくなっていた」と反省の弁を述べた。

 質疑応答で今季の目標を修正するか問われた永井SDは「目指すところは変わってない」と改めてリーグ、カップ戦を含めたタイトル獲得への意欲を示し、「本当の意味での一致団結はできていない」と分析。イニエスタら実績ある選手に対する若手の遠慮を感じるとしたほか、「うまくいかないと他の選手のせいにしがち。犠牲心をもって人のために戦う集団になれば勝ちに必ずつながっていく」と強調した。

 ボールを保持して試合を支配するという神戸のスタイルについて、「バックパスばかり」と不満を募らせるサポーターも。永井SDは「ロティーナ監督とも『なぜ勇気を持ってプレーできないのか、自信を失っているように見えるのか』とよく話をする。すべてはゴールからの逆算。ボールを持つという手段が先にきてしまうと一つ間違えれば退屈なサッカーになってしまう」と応じた。

 一方、永井氏自身のSD起用への質問も続いた。アカデミー強化に関する質問に対し、永井SDが「ヴェルディユースを指導した中で確信したのは、情熱を持って指導すれば選手たちは応えてくれるということ」などと発言したが、サポーター側からは「その情熱から湧き上がった何かが間違っていたのではないか」と厳しい指摘があり、会場から拍手も起こった。

 徳山社長は「これまでは情熱の伝え方が適切ではなかった。(資格停止中は)SDという役職を遅らせ、他の役職でというのも検討したが、プロジェクトを進めていく上でSDは非常に重要。本人の深い反省も見えた」と理解を求めた。

 さらに別のサポーターが「パワハラ行為が認定され、処分の明けていない指導者がいるチームに子どもを託しますか」と永井SDへ問うと、永井SDは長い沈黙を経て「相当心配すると思います」と言葉少なに答えた。

 一方、東京での選手加入会見をはじめとするクラブの姿勢に「地元軽視を感じる」と訴える声には、徳山社長が「ヴィッセル神戸は神戸の皆さんに支えられている。(会見なども)基本的に神戸でやっていきたい」と釈明。過去の監督交代や選手移籍に対する三木谷会長の「現場介入」や、その影響力に対するフロントの「サラリーマン化」を危惧する声も相次ぎ、徳山社長は「決断は現場がしている。三木谷オーナーも代表取締役会長として関わっており、もちろん報告はしているが、彼が決めたことですべてが動いているというのは誤解。もちろん重要な存在で、彼がいたからこそ実現できたことも多いが、誤解が生まれないようにしていくのも私の職務」などと述べた。

 サポーター有志から永井SD問題などについて話し合う場を求める声が上がっていながら、これまで実現してこなかった点について、徳山社長は「ファンサポーターに寄り添うという姿勢があれば、今回の説明のタイムラインは適切ではなかった」とし、「こういった場を定期的に開催し、情報開示や説明していきたい」と約束した。(山本哲志)

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