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昨季のホーム最終戦後のセレモニーであいさつするヴィッセル神戸の三木谷浩史会長=2021年11月27日、ノエビアスタジアム神戸
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昨季のホーム最終戦後のセレモニーであいさつするヴィッセル神戸の三木谷浩史会長=2021年11月27日、ノエビアスタジアム神戸

 J1ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長(57)が23日、神戸市西区のクラブハウスを訪れ、「僕らにとってこのクラブは家。『次の一戦に全てを懸ける』という覚悟と気迫を持って頑張りましょう」と低迷するチームを激励した。

 同日夜に自身のツイッターに動画を投稿し、訪問時の様子を公開。三木谷会長は全体練習前の選手やスタッフに対し、時折涙を見せながらクラブの原点やヴィッセルへの思いについて語った。

 神戸は21日の湘南戦に敗れて最下位に転落。三木谷会長は楽天グループの無料通話アプリ「Viber(バイバー)」で「いつでも身を引き辞めます」と辞任を示唆していたが、「もう一回、一生懸命にやろうと思った」と続投を明言。「中途半端に僕が関わっていることが正直マイナスなのかなと思っていたが、ファンの方からいろいろな言葉を頂いた」と神戸サポーターに広がった続投要請の声に感謝し、「格好悪くてもいいと思い、戻ってくることにしました」と声を詰まらせた。

 神戸市出身の三木谷会長は2004年、自身の個人資産管理会社を通じてクラブの営業権を取得。当時の神戸は経営不振による負債総額が約16億円に上り、民事再生法を適用した上での譲渡を受け入れた。

 「今だから言えるが、引き受ける気はなかった。『引き受けないとどうなるの』と聞くと、『消滅します』と。それはさすがに忍びない」。20年元日の天皇杯全日本選手権の初優勝後、三木谷会長は神戸新聞のインタビューに当時の心境を明かしている。

 参入直後、02年のワールドカップ(W杯)日韓大会で活躍したトルコ代表FWイルハン・マンスズら大型補強を敢行したが、05年にJ2降格。度重なる監督交代もあり、06年には累積赤字約29億円を私財で穴埋めした。さらに年4~5億円を補填(ほてん)する時期もあった。

 14年に楽天の完全子会社化に踏み切り、経営基盤を強化。16年に当時歴代最高の7位に躍進させ、17年に元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキを獲得した。ボールを保持して攻め続ける「バルサ化」を宣言した18年には、世界的司令塔の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを獲得。ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンら海外の大物を次々と呼び寄せ、20年にクラブ初タイトルとなる天皇杯制覇につなげた。

 この時、三木谷氏は「神戸で生まれ育ったから自分の今がある。恩返しの意味合いが強い。ちょっと使いすぎましたかね」と笑った上で、神戸が国内外のスター選手を集める意義も口にしていた。

 「内側からのJリーグ改革。日本はサッカー先進国の中でも一番の経済大国で、やり方次第で世界のトップリーグになれる。スポーツが与える感動は経済的にも大きいし、国民を元気にする。(海外から選手が来てもらえるリーグにしたいかという質問に)そうできると思っているし、そうしたい」

 20年には初出場のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で4強入り。翌年はリーグ3位とクラブの歴史を塗り替えた。

 ところが、今季は国内外の代表経験者11人を擁しながら14試合を終えた時点で得点、失点ともにリーグワースト2位。開幕から12戦未勝利が続き、1勝4分け9敗と低迷していた。

 今年3月には騒動も起きた。日本サッカー協会のパワハラ認定を受け、指導者資格を1年間停止されたばかりの永井秀樹氏が強化責任者のスポーツダイレクター(SD)に就任。起用を決めた三木谷会長に批判が集まっていた。(山本哲志、有島弘記)

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