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防衛戦で鋭いパンチを放つ野中悠樹選手=2021年7月23日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(撮影・風斗雅博)
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防衛戦で鋭いパンチを放つ野中悠樹選手=2021年7月23日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(撮影・風斗雅博)
防衛戦で鋭いパンチを放つ野中悠樹選手=2021年7月23日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(撮影・風斗雅博)
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防衛戦で鋭いパンチを放つ野中悠樹選手=2021年7月23日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(撮影・風斗雅博)
クラウドファンディングの画面
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支援に応じて贈られるオリジナルのTシャツとパーカ、マスク
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支援に応じて贈られるオリジナルのTシャツとパーカ、マスク
クラウドファンディングのQRコード
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クラウドファンディングのQRコード

 悲願の初の世界戦に向けて資金面で支援を-。世界ボクシング機構(WBO)アジア・パシフィック・ミドル級チャンピオンで、国内男子史上最年長王者の野中悠樹選手(44)=渥美ジム、兵庫県尼崎市在住=の陣営がクラウドファンディングを始めた。世界王者に挑む権利は持っているものの、大口のスポンサーはなく、マッチメークに必要な資金が乏しい実情がある。目標額は300万円。野中選手は「夢を共有してくれたらうれしい」と協力を呼び掛けている。

 野中選手は19歳で憧れのボクシングを始め、30歳で初の日本王者となった。その後は、王座陥落やジム移籍など苦労を重ねながら、「何かを残したい、そのために世界戦をしたい」との強い思いで現役を続け、41歳で今の王座を奪取。昨年7月には2度目の防衛に成功し、世界王座への挑戦が可能な世界ランキング(15位以内)に返り咲いた。

 相手と離れて戦うアウトボクサーで、今も年齢を感じさせない俊敏さと巧みな防御で攻撃をかわし、隙を見て鋭いパンチを放つ。48戦(35勝10敗3分け)でKO負けは一度だけだ。

 世界王者に挑戦するには、ライバルの上位ランカーを倒して名を上げる必要がある。マッチメークも担う桂伸二トレーナー(50)は前回の防衛戦から1年近くで、50~60人もの海外の関係者と交渉してきた。

 ウクライナ侵攻の影響で、ほぼ合意していたロシアの強豪選手との試合に対し、日本ボクシングコミッション(JBC)の許可が下りない不運もあった。しかし、狙い通りの試合がなかなか組めない大きな要因は資金面にある。

 試合の経費はファイトマネーを含め、基本的に相手を呼ぶ側が負担しなければならない。また海外戦では、地元優位の判定が下されるリスクがあり、資金があれば、減量など調整もしやすい日本に相手を呼べる可能性が高まる。加えて、野中選手はハウスクリーニングで生計を立てており、生活費を補うことができれば、練習に集中する環境をつくることもできる。

 一方、あまりに試合から遠ざかっていると、WBOの王座や世界ランク剥奪の危険も生じてくる。

 今回のクラウドファンディングの募集期間は今月末までで、支援額はコースによって千円~30万円。申し込めば、野中選手がデザインしたTシャツやパーカなどが贈られたり、試合で着るガウンやトランクスに広告を入れたりできるほか、桂トレーナーらのボクシング指導も受けられる。

 立ち上げた陣営の1人、長田靖史さん(31)は「現役を20年以上続けるだけでもすごいし、今も間違いなく世界に近いボクサー。動画などで躍動感のある動きを見てもらって応援してほしい」と話す。

 野中選手は近況について「試合が決まりそうで決まらず、体がついて来ないところもある。モチベーションを保つのが難しい」。それでも急なオファーに応じられるよう、高いコンディションの維持に努める日々だ。

 「残された現役生活で、より高みを目指すために挑戦を続けたい。今は逆境にあるものの、一緒に立ち向かってもらえたら」。44歳のチャンピオンは支援を訴える。(伊丹昭史)

【記事特集(深デジ)】「43歳のチャンピオン」

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