バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の西宮ストークスは23日、本拠地を兵庫県西宮市から神戸市へ移転する時期を当初計画から1年早め、2023年秋とすることを発表した。新たな本拠地に予定している神戸港の1万人収容の新アリーナが24年度に開業するまでは、神戸・ポートアイランドのワールド記念ホールを使う。移転後のチーム名は来夏に公表する。
現在、西宮市立中央体育館をホームとするストークスは昨春、24~25年シーズンに神戸港の新アリーナに移る計画を発表。一方、Bリーグは昇降格を廃止し、事業性で判断するトップ区分「新B1」を26年に創設する方針を明らかにした。
ストークスが同年の新B1参入を目指す場合、23~24年シーズン時点で売上高9億円、1試合平均観客4千人などの条件を満たす必要が出てきた。最大収容3千人の同体育館では条件をクリアできないため、8千人収容のワールド記念ホールに移る。神戸に球団の存在をより早く浸透させる狙いもある。
この日、神戸市中央区で開かれたファッションショー「神戸コレクション」と同じ会場で発表会見があり、ストークスの北村正揮社長は「26年の新リーグ参入を目指しステップアップしたい」とあいさつ。神戸市の久元喜造市長も「神戸のスポーツシーンが広がる。心から歓迎する」と語った。
新アリーナの整備は神戸港の新港突堤西地区第2突堤の再開発事業として、ストークスの親会社でIT関連のスマートバリューや、NTTドコモなどが進めている。(藤村有希子)