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日本卓球界の有望株として注目される兵庫中の谷本拓海=9月18日、宝塚市立総合体育館
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日本卓球界の有望株として注目される兵庫中の谷本拓海=9月18日、宝塚市立総合体育館
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日本卓球界の有望株として注目される兵庫中の谷本拓海=9月18日、宝塚市立総合体育館
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日本卓球界の有望株として注目される兵庫中の谷本拓海=9月18日、宝塚市立総合体育館
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日本卓球界の有望株として注目される兵庫中の谷本拓海=9月18日、宝塚市立総合体育館
兵庫の強豪育英高で練習を積む谷本拓海=神戸市須磨区友が丘7
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兵庫の強豪育英高で練習を積む谷本拓海=神戸市須磨区友が丘7

 卓球界の次世代のホープが兵庫県から現れた。今秋の世界ユース選手権U-15日本代表選考会を制した谷本拓海(兵庫中)は2007年生まれの15歳。自身初の「日本一」を獲得した3年生は「一番の目標はオリンピック」と、2028年ロサンゼルス五輪を語れる器だ。(有島弘記)

 ■大型サウスポー

 兄凌(中大)の背中を追い、5歳で卓球を始めた。平日は卓球経験者の父信吾さんに相手をしてもらい、週末は姫路市などに練習場がある教室「卓栄Kid's」へ。小学6年の時に全日本選手権ホープスの部3位に輝くなど早くから注目の才能だった。

 中学生になると、練習の場を求めて兄が在籍した兵庫の強豪、育英高に通うようになった。だが、全国タイトルとは縁が無く、177センチの大型サウスポーは最後の殻を破れずにいた。

 ■開花したチキータ

 転機は今年9月のアジアジュニア・カデット選手権(ラオス)だった。出場したU-15男子シングルス準々決勝で中国の黄旭男と対戦。第3ゲームを終わって1-2とリードされたが、「チキータ(バックハンドで強烈な回転をかけるレシーブ)でいい展開に持っていけた」。中学進学後に磨き始めた技術がついに花開き、逆転勝ちを飾ってそのままアジア2位まで躍進した。

 自信を深めたチキータは、直後の世界ユース選考会でも武器になった。決勝の相手は、サーブが得意な吉山和希(愛工大名電中)。中学2年の全日本選手権カデットの部14歳以下男子シングルス決勝をはじめ、過去1ゲームも奪えずにいた苦手の相手だったが、「弱気になったら負ける」とチキータで主導権を握り、そのまま押し切った。

 ■“化け物”と双璧へ

 谷本は、長身を生かした両ハンドの威力も同世代でピカイチだ。指導する育英高の田中雄仁監督も評価するが、「同世代には化け物がいますから」と満足させない。すでにプロとして活動する15歳の松島輝空(木下アカデミー)がその人で、元実業団所属の指揮官は「ドライブ、サーブ、動き。どれもまだまだだけど、伸びしろはある。追いつけるかは意識次第」と、双璧になれる素材として期待をかける。

 拓海の名前には「世界を切り開いて」(信吾さん)との願いが込められている。本人もアジアカデットで日本代表のユニホームに袖を通し、「日本を背負う責任感」と自覚が芽生えている。

 12月4日にチュニジアで開幕する世界ユースをはじめ、海外遠征が日常になりつつある。「国によって戦い方が違う。しっかり味わって経験にしたい」。谷本が描く成長曲線に天井はない。

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