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歯を食いしばってフルスイングする阪神の佐藤輝明=10月10日、横浜スタジアム
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歯を食いしばってフルスイングする阪神の佐藤輝明=10月10日、横浜スタジアム
歯を食いしばってフルスイングする阪神の佐藤輝明=9月12日、甲子園
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歯を食いしばってフルスイングする阪神の佐藤輝明=9月12日、甲子園
豪快なスイングを見せる阪神の大山悠輔=10月12日、神宮
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豪快なスイングを見せる阪神の大山悠輔=10月12日、神宮
美しい打撃フォームからアーチを架けた元阪神の桧山進次郎氏=2000年7月15日、甲子園
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美しい打撃フォームからアーチを架けた元阪神の桧山進次郎氏=2000年7月15日、甲子園
内角のさばきなど天才的な打撃で本塁打も量産した元阪神の今岡誠(現真訪)氏=2005年6月26日、甲子園
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内角のさばきなど天才的な打撃で本塁打も量産した元阪神の今岡誠(現真訪)氏=2005年6月26日、甲子園

 プロ野球阪神タイガースの佐藤輝明内野手(仁川高-近大、兵庫県西宮市出身)が11月、野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーとして国際舞台に挑む。今季を振り返ると、本塁打20本と、新人から2年連続で「20」をクリアする一方、1年目の24本から数字を落とした。一見、物足りなく映るが、球団の生え抜きスラッガーたちと比べてみると、快挙だった。

 調査対象は、平成元(1989)年のドラフト会議以降に入団した選手に絞った。

 2年連続で20本以上の本塁打をマークしていたのは桧山進次郎氏(96年22本、97年23本)、今岡誠(現真訪)氏(2004年28本、05年29本)、大山悠輔内野手(20年28本、21年21本、22年23本)の3人で、いずれも入団4~8年目から。桧山氏と今岡氏の20本オーバーは通算でもこの2年だけで、ルーキーから続ける佐藤輝内野手のすごさは当然として、大山内野手の3年連続は特筆すべき数字だ。

 「連続」の縛りをなくすと、新庄剛志・現日本ハム監督が阪神時代に通算3度、20本以上のアーチを架けていた。最終在籍年の00年に自身最多の28本を放ち、平成以降の猛虎打線を代表する長距離砲だった。

 1年だけになるが、20本を打った生え抜き戦士は3人いた。浜中治氏(06年20本)、鳥谷敬氏(09年20本)、今季はソフトバンクに所属した中谷将大外野手(17年20本)。それぞれの翌年は鳥谷氏が19本と「20」に迫ったが、浜中氏はけがの影響で6本、中谷外野手は5本と大幅に数字を落とした。

 ざっと調べてきたが、佐藤輝内野手の飛ばす力は球界全体に広げても秀でている。新人から2年連続の20本以上はNPB(日本野球機構)史上10人目で、左打者に限るとNPB初の偉業だ。

 22年シーズンの佐藤輝内野手は確実性を求めた結果、打率2割6分4厘と前年の2割3分8厘から伸ばし、三振も36個減の137個と改善させたが、岡田彰布新監督は大山内野手とともに、さらなる活躍を求め、守備位置の固定を明言している。

 本塁打が増えれば、おのずとチームの勝ち星も積み重なるはずで、過去2シーズンを分析すると、佐藤輝内野手が打った日の勝敗は21年が12勝9敗、22年が12勝7敗と大差はないが、着実に貯金をつくっている。

 阪神が誇る若き左の大砲は、侍ジャパンの一員としてオーストラリアとの強化試合(11月9、10日)などに挑む。経験を積み上げ、3年目の大ジャンプを期待したい。(有島弘記)

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