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写真①プロ1年目ながらクローザーとして活躍した巨人・大勢=8月7日
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写真①プロ1年目ながらクローザーとして活躍した巨人・大勢=8月7日
写真②特徴的な投球フォームで力投する巨人・大勢=4月28日
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写真②特徴的な投球フォームで力投する巨人・大勢=4月28日
写真③高校最後の試合となった育英戦で先発した西脇工業高時代の巨人・大勢=2017年7月
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写真③高校最後の試合となった育英戦で先発した西脇工業高時代の巨人・大勢=2017年7月
写真④オーソドックスな上手投げで力投する西脇工業高時代の巨人・大勢=2017年7月
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写真④オーソドックスな上手投げで力投する西脇工業高時代の巨人・大勢=2017年7月
写真⑤現在の投球フォームで投げ込む関西国際大時代の巨人・大勢=2020年3月
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写真⑤現在の投球フォームで投げ込む関西国際大時代の巨人・大勢=2020年3月

 今季のプロ野球、セ・リーグの最優秀新人(新人王)に、巨人の大勢投手(本名・翁田大勢、兵庫県多可町出身)が選ばれた。西脇工業高、関西国際大をへて、昨年のドラフト1位で巨人に入団。開幕からクローザーの大役を務めると、新人歴代最多タイとなる37セーブを記録した。日本代表としても圧巻の投球を見せた大型右腕はどのようにしてつくられたのか。神戸新聞とデイリースポーツのカメラマンが撮影したアマチュア時代の写真から、成長の過程を振り返る。

 今年3月、中日との開幕戦でプロ初登板プロ初セーブをマークし、華々しいデビューを飾った。そこから7試合連続セーブを記録するなど登板57試合で防御率は2・05。新人王にふさわしい活躍ぶりだった。

 現在の大勢の投球は、オーバースローのような体の使い方で、スリークオーターかサイドスローぐらいの低さから肘が出るフォームが特徴=写真①②。だが、かつては違った。

 西脇工業高時代の写真を見ると、オーソドックスなオーバースローだったことが分かる=写真③④。高校最後の公式戦となった夏の兵庫大会5回戦・育英戦では、2回戦の東洋大姫路戦後から違和感があったという右肘が痛みだし、八回途中でマウンドを降りた。体への負担の大きいフォームだったのかもしれない。0-2で敗れ、16強に終わった。

 デイリースポーツによると、大勢は高3秋にサイドスロー気味のフォームに改造。関西国際大時代の投球写真からは、肘が低い位置から出ていることが分かる=写真⑤。高校時代に140キロ台後半だった球速は、大学4年間で10キロ以上アップしたという。

 高校時代、兄の勝基さんが出場した甲子園には届かず、ドラフト指名漏れも経験。大学では新型コロナウイルス禍のリーグ戦中止や右肘の疲労骨折にあえいだ。苦難を乗り越えてつかんだ新人王。「巨人を代表する投手になりたい」。その目標へ、大きく近づく1年目となった。(吉田敦史)

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