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キン肉マンとコラボレーションしたTシャツを着る選手たち=ブータン・ティンプー(小林祐二さん提供)
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キン肉マンとコラボレーションしたTシャツを着る選手たち=ブータン・ティンプー(小林祐二さん提供)
日本週間では柔道も披露された=ブータン・ティンプー(小林祐二さん提供)
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日本週間では柔道も披露された=ブータン・ティンプー(小林祐二さん提供)
キン肉マンとのコラボレーションTシャツを持つ山崎道洋さん(左)とブータン柔道協会のカルマ・ドルジ会長=ブータン・ティンプー(ブータン柔道協会提供)
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キン肉マンとのコラボレーションTシャツを持つ山崎道洋さん(左)とブータン柔道協会のカルマ・ドルジ会長=ブータン・ティンプー(ブータン柔道協会提供)
ブータン柔道協会のカルマ・ドルジ会長(右)にプロテインが送られた=ブータン・ティンプー(ブータン柔道協会提供)
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ブータン柔道協会のカルマ・ドルジ会長(右)にプロテインが送られた=ブータン・ティンプー(ブータン柔道協会提供)

 甲南大出身の柔道家、山崎道洋さん(35)が発起人となり、日本からヒマラヤの王国・ブータンの柔道協会へプロテインなどの物資支援が行われている。選手の多くが貧しく、体づくりに必要な栄養を摂取できないため、実情をよく知る山崎さんが漫画「キン肉マン」の原作者、嶋田隆司さんらに協力を求め、支援の輪が広がった。(今福寛子)

 兵庫県姫路市出身の山崎さんは2010年から3年間、競技人口がほとんどなかったブータンで柔道を指導した縁から、今も交流を続けている。昨年の東京五輪では、男子60キロ級にかつての教え子がブータンから初の五輪出場を果たした。

 選手の多くは経済状況が厳しく、五輪代表でも肉を食べるのは月に1回程度だという。そこで、山崎さんは甲南大柔道部の後輩で嶋田さんの書生だった佐藤鷹史さん(33)を通じて支援を相談。快諾した嶋田さんは、交流のある会社を通じてプロテインを確保し、支援が実現した。さらに、ブータンへの輸送費は市民団体の「神戸ブータン友好協会」が引き受けることになった。

 ブータンの競技人口は約100人。全員に1年分のプロテインとサプリメントを無償で支給する。さらにキン肉マンのコラボレーションTシャツも製作し、来年以降も継続的に支援をする予定だ。

 10月に首都ティンプーであった日本週間の開会式で供与式があり、ブータン柔道協会に物資が渡された。嶋田さんは動画でコメントを送り、「柔道で健全な肉体と精神を作り、仲間と友情を深めてほしい」とエールを送った。

 神戸ブータン友好協会の市野和雄会長(73)=神戸市北区=は「これが終わりではなく継続していくことが大事」と強調。柔道着や練習器具の不足などブータン柔道の発展にはまだ課題があるといい、山崎さんは「今後も力になれることをやっていきたい」と話している。

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