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演技する坂本花織=東和薬品ラクタブドーム
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演技する坂本花織=東和薬品ラクタブドーム
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演技する坂本花織=東和薬品ラクタブドーム

 フィギュアスケートの全日本選手権第3日は24日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、女子はショートプログラム(SP)首位の坂本花織(シスメックス、神院大)が2連覇した。グランプリ(GP)ファイナルを制した三原舞依(シスメックス、甲南大大学院)は2位。アイスダンスは村元哉中(関大KFSC、神戸市東灘区出身)高橋大輔(関大KFSC)組が初優勝した。

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 また一つ、坂本は強くなった。グランプリ(GP)ファイナルで崩れたフリーを演じ抜き、自身初の2連覇。同門の三原や大技に挑むジュニア勢とのしびれる頂上決戦を、堂々と勝ち抜いた。

 坂本には繊細な一面がある。17歳で初出場した平昌五輪。団体戦後、過度の緊張が原因とみられる急性胃腸炎で救急搬送された。4年後の北京五輪は会心の演技で銅メダルをつかんだが、帰国後に隔離されたホテルで腹痛に襲われた。緊張の糸が切れたのか、「立ち上がれなくて、また救急車で運ばれた」と明かす。

 そんな坂本はもういなかった。この日は「6分間練習から落ち着いていた」と言い切る。築いてきた自信が源だ。ファイナルまでは好不調の波があったが、この2週間で見違えた。座っていても「今走れば試合で笑って終われるかも」と自ら動くようになったといい、中野コーチは「(優勝は)ファイナルの失敗があってこそ」と言った。

 満点の加点を稼いだダブルアクセル(2回転半)から、全てのジャンプで1点以上の出来栄え点(GOE)。今季の新たな振付師から吸収した肘や背中のしなやかな身のこなしは、9点台をずらりと並べた演技構成点が示す。フィニッシュ後の喜びは控えめながら、「きつくてガッツポーズする余裕もなかった」と全てを出し尽くした。

 新時代もエースの座は譲らない。次に目指すのは、日本女子初の世界選手権2連覇だ。

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