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集大成の全日本選手権男子フリーで観客を引き込む山隈太一朗=東和薬品ラクタブドーム
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 惜別のスタンディングオベーションを全身に浴びた。25日まで大阪府門真市で行われたフィギュアスケート全日本選手権。今季限りで引退する男子の山隈太一朗(明大、芦屋国際中教校出身)は、合計206・25点で13位。情熱を込めたラストダンスを終えた22歳は「これが僕の理想の演技」と笑った。

 芦屋市立岩園小1年で競技を始め、15歳で全国中学校大会優勝。18歳で全国高校選手権を制し、初出場した全日本選手権で10位に入った。177センチまで伸びた体は大技に苦しみ、前回の全日本は21位に沈んだ。「10位以内に入れなければ、大学で競技生活を終えると決めていた」ときっぱり決断した。

 「『一片の悔いなし』と言えるように」と覚悟を持って練習に打ち込み、5年連続5度目の全日本に「心技体すべてでピーク」と合わせてきた。ショートプログラム(SP)で12位につけると、フリーも持ち前の表現力を存分に発揮した。母親から「いつか滑ってほしい」と言われていたという映画「ある日どこかで」のメロディーに身を委ね、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などを着氷。ミスはあったが、転倒をこらえて流れをつないだ。

 「どうすればお客さんと一体になれるかをずっと追い求めてきた。ようやくここで完成させることができた」。やりきった表情の山隈は、新たな道に進む。来年5月から豪華クルーズ船に乗り、アイスショーのキャストとして海外を回る。「プロのスケーターとして、芸術的なところを突き詰めたい」。神戸のリンクから始まったスケート人生は、これからも続く。

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