Ｊ１神戸が６日、神戸市西区のいぶきの森球技場で２０２３年の新シーズンに向けて初練習を行った。クラブ史上最も早い始動で、１３位に終わった昨季からの巻き返しを図る。

　ＭＦイニエスタは家庭の事情、ＦＷ大迫勇也ら３人は体調不良で不在。２４年の加入が内定している筑波大のＭＦ山内翔、ユース所属のＤＦ本間ジャスティンを含めた約３０人が約１時間半、ランニングやパス練習などをこなした。イニエスタは１０日からの沖縄キャンプで合流するという。

　２季目に臨む吉田孝行監督は「引き受けた以上、強くしないといけない」と決意表明。近年の神戸はボール保持を重視してきたが、「ワールドカップを見ても、世界の主流はプレスや激しさに変わっている。５年前のサッカーでは置いていかれる」と、昨季終盤のアグレッシブな戦い方をベースにすると明言した。

　オフに結婚し、さらなる飛躍を期すＭＦ飯野七聖は「新生日本代表が始まる中、そこは目指さなきゃいけない」と抱負。Ｊ１湘南から期限付きで加入したＭＦ斉藤未月は「明るい雰囲気でできた。いち早く自分の良さを体現していきたい」と意気込んだ。