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大勢投手
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大勢投手
山田哲人内野手
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山田哲人内野手
近本光司外野手
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近本光司外野手

 3月に開幕する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表選考に注目が集まっている。6日に12人が先行発表されたが、兵庫県出身者はいなかった。1月下旬とみられる全選手の公表を前に、兵庫勢の選出があるのか占ってみた。

北播の豪腕に期待

 兵庫勢の予想はまず投手から。多可町出身の豪腕、大勢(巨人)の代表入りが近いと読む。

 関西国際大から入団した昨シーズンは新人最多に並ぶ37セーブで新人王を獲得。右のサイド気味から繰り出す150キロ台後半の速球が魅力だ。日本代表として臨んだ昨年11月のオーストラリアとの強化試合では1回を無失点。3連続奪三振でアピールに成功した。

 高校は西脇工で活躍。同級生に昨夏の東京五輪陸上女子1500メートル8位入賞の田中希実(豊田自動織機)がいる。

 09年の第2回大会で日本の2連覇に貢献した、伊丹市出身の田中将大投手(楽天)は当落線上か。昨季はチームトップの163回を投げたが、9勝12敗と負け越した。

但馬の強打者

 続いて内野手を探ると、豊岡市出身の山田哲人(ヤクルト)が有力とみる。昨季は打率2割4分3厘、23本塁打、65打点と、過去3度のトリプルスリーを達成した二塁手にしては物足りない数字に終わったが、国際舞台に強い。

 東京五輪では韓国との準決勝で勝ち越しの3点二塁打を放つなど日本を金メダルに導き、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)による最優秀選手(MVP)にも選ばれた。昨秋のオーストラリアとの強化試合でも2試合に先発して打率5割とバットが振れていた。

 第3回から2大会続けて出場している、伊丹市出身の坂本勇人内野手(巨人)の選出は厳しい情勢か。昨季は右膝のけがなどが響き、出場数はプロ2年目以降最少の83試合。打率こそ2割8分6厘を残したが、シーズン40本をマークしたことがある本塁打はわずか5本に低迷した。同市立昆陽里小の同級生でもある田中と長く日本代表を支えてきたが、結果はいかに。

 昨秋の強化試合には西宮市出身の佐藤輝明(阪神)も呼ばれたが、2試合で1安打とインパクトを残せなかった。

淡路島のスピードスター

 外野手は、淡路市出身の近本光司(阪神)が代表のユニホームをたぐり寄せそうだ。昨シーズンはリーグ6位の打率2割9分3厘を記録し、5月から7月にかけて球団タイの30試合連続安打を打ち立てた。俊足も持ち味で、2年ぶり3度目の盗塁王(30個)、2年連続2度目のゴールデングラブ賞に輝いた。

 昨秋のオーストラリアとの強化試合では1番と2番で先発起用され、スピード野球を求める栗山英樹監督の期待の表れか。野球を始めて以来、一貫して兵庫県所在のチームに所属するスピードスターに注目だ。

過去の兵庫人は?

 ここまで兵庫人のWBC参戦の可能性を探ってきたが、過去の郷土選手たちもおさらいしておきたい。

 兵庫勢の登場は09年の第2回大会から。ともに伊丹市出身の田中と中島裕之内野手(西武、現巨人)が代表入りし、中島は伊丹北高からプロ入りした右の強打者だ。

 13年の第3回大会は田中、坂本の同級生コンビに加え、豊岡市出身の快速左腕、能見篤史氏(阪神)が入った。17年の第4回大会は坂本、山田のほかに、尼崎市出身で歴代最多380ホールドの宮西尚生(日本ハム)が日の丸を背負った。

 ちなみに、06年の第1回大会は兵庫県出身者がゼロだったが、「ゆかり」に範囲を広げると、報徳高OBの清水直行氏がロッテのエース右腕としてメンバー入りしていた。

今回は3人か

 今回のWBCは全30選手で臨み、先行発表された12人には、投手兼DHの大谷翔平(エンゼルス)、令和初の三冠王に輝いた村上宗隆内野手(ヤクルト)、オリックスの26年ぶり日本一に貢献した山本由伸投手(オリックス)らが入っている。兵庫勢は大勢、山田、近本の3人が有力候補と予想するが、1月下旬とみられる全メンバーの発表を待ちたい。

 日本代表が出そろうと、2月17日から宮崎市内で強化合宿を実施。3月9日に東京ドームで中国代表との1次リーグB組初戦を迎える。

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