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震災後、初めて全体練習を行った神戸製鋼ラグビー部=1995年4月7日、神戸市灘区、灘浜グラウンド
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震災後、初めて全体練習を行った神戸製鋼ラグビー部=1995年4月7日、神戸市灘区、灘浜グラウンド
神鋼灘浜グラウンドで練習する神戸の選手たち。阪神・淡路大震災で液状化した面影はない=6日午後、神戸市東灘区御影浜町
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神鋼灘浜グラウンドで練習する神戸の選手たち。阪神・淡路大震災で液状化した面影はない=6日午後、神戸市東灘区御影浜町

 阪神・淡路大震災から17日で28年。神戸を激震が襲った1995年1月17日は、ラグビーの神戸製鋼(現リーグワン1部・コベルコ神戸スティーラーズ)が日本選手権7連覇を飾った2日後だった。

 故平尾誠二さんら選手にけがはなかったが、神鋼が拠点を構えた神戸市東灘区御影浜町の自前グラウンドは変わり果てた。埋め立て地のため、液状化現象で3分の2が泥の海になった。

 被災3カ月後の写真にはグラウンドを走る選手たちの姿が写るが、すぐそばに選手2人分以上はある土砂が積み上がっている。完全復旧は同年9月26日のことだった。

 2013年の神戸新聞朝刊に、当時ゼネラルマネジャー兼総監督だった平尾さんの言葉が残っている。「グラウンドを見ると思い出す。よくここまで回復した」。表情を見た取材記者は「感慨深げ」と記した。

 現在のグラウンドは天然芝と人工芝の2面があり、神戸の選手たちは天然芝側を使っている。14日の東京サントリーサンゴリアス戦前の公開練習では、熱のこもったプレーを繰り広げていた。足元の芝は冬らしく薄茶色だが、一定に刈りそろえられ、28年前、ここから泥水が噴き出したと想像することは難しい。

 神戸は、新加入選手に被災の記憶を伝えている。外国人選手も例外ではなく、南アフリカ代表31キャップのフランカー、クッツェーもその一人だ。

 「(入団すると)1月17日からどう乗り越えてきたのか、まず教えられる。当時の方がささげてきた復興への情熱を感じている」

 神戸はファンとも記憶を共有するため、19年度から毎年、メッセージ動画をつくっている。今年も発生時刻の17日午前5時46分、チームの公式ユーチューブなどで公開する。

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