Ｊ１神戸が２０日、沖縄県西原町で行っているトレーニングキャンプの午前練習を公開した。約３００人が訪れる中、フィジカル練習や８対８、シュート練習などに約２時間汗を流し、吉田監督は「順調にきている。ここからの練習試合でトライアンドエラーを繰り返したい」と、今後予定する４度の実戦を見据えた。

　今季初めて取材に対応した元日本代表ＦＷ大迫は「もっと強いチームにしていきたい。若い力も出てこないといけないし、サポートしたい」と若手の成長に期待した。

　大迫は日本代表への思いも明かした。ワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会のメンバーから漏れ、「複雑な思いはありましたけど、勝ってほしかったですね、最後」と８強入りを逃したクロアチア戦を思い返した。

　「選手でいる以上、目標を持ってやる」と代表復帰を目指すと明言しつつ、今は神戸でのプレーに集中する。「今季はしっかり心と頭と体をリフレッシュした状態で臨めているので楽しみ」。昨季、けがが相次ぎながらチームトップの７得点を挙げた３２歳のストライカーが、本領発揮を期す。

　この日２８歳の誕生日を迎えたＭＦサンペールも取材に応じ「仲間と祝えてうれしい」と笑顔を見せた。昨年は３月の右膝前十字靱帯（じんたい）損傷で残りを棒に振っただけに、「今年はいいシーズンにしたい。感覚を取り戻し、一歩一歩進みたい」と復活を誓う。