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琴勝峰(右)をすくい投げで下し、優勝を決めた貴景勝=22日午後、両国国技館(撮影・伊藤笙子)
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琴勝峰(右)をすくい投げで下し、優勝を決めた貴景勝=22日午後、両国国技館(撮影・伊藤笙子)
日本相撲協会の八角理事長(右)から賜杯を受け取る大関貴景勝=22日午後、両国国技館(撮影・伊藤笙子)
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日本相撲協会の八角理事長(右)から賜杯を受け取る大関貴景勝=22日午後、両国国技館(撮影・伊藤笙子)

 大相撲初場所千秋楽の22日、大関貴景勝(常盤山部屋。兵庫県芦屋市出身)が11勝3敗で並んでいた平幕琴勝峰を下し、3度目の幕内優勝を飾った。兵庫県出身では過去最多の優勝回数となった。

 「とにかく掴まらないこと」。取組前に報道陣の取材に応じた常盤山親方が挙げたポイントの通り、貴景勝は琴勝峰にまわしを取らせず、すくい投げで挑戦を退けた。親方は事前に「貴景勝はよくやっていますよ。満身創痍(そうい)の中、一生懸命やっていますからね」とも話しており、首に古傷を抱えながら頂点に立った。

 兵庫県出身者の優勝は1場所15日制が定着した1949(昭和24)年夏場所以降、元大関の初代増位山(姫路市出身)の2度と、元関脇貴闘力(神戸市兵庫区出身)の1度。兵庫勢唯一の横綱で、13(大正2)年に昇進した大木戸(魚崎村出身=現神戸市東灘区魚崎南町出身)は10度の優勝を誇るが、東西に分立していた大阪相撲の成績のため、日本相撲協会の歴代優勝者の記録には含まれていない。

 貴景勝は今場所、ハイレベルな成績を条件に横綱審議委員会(横審)から横綱昇進の可能性を示唆されたが、終盤の2連敗が響いて消滅。それでも2020年11月の九州場所以来3度目の優勝を飾り、横審の内規にある2場所連続優勝に向けて大きく前進した。春場所は古里に近い大阪市内での開催。古里の声援も後押しに、兵庫勢110年ぶりとなる綱とりの偉業に挑む。

 【貴景勝光信(たかけいしょう・みつのぶ=本名佐藤貴信)】西大関、芦屋市出身。常盤山部屋。仁川学院小から報徳中、埼玉栄高を経て2014年秋場所に貴乃花部屋から初土俵。16年夏場所に新十両、17年初場所で新入幕。18年九州場所では22歳3カ月の若さで初優勝を飾り、19年春場所後、所要28場所の速さで大関に昇進した。いずれも年6場所制となった1958年以降歴代6位。殊勲賞3度、敢闘賞2度、技能賞2度。得意技は突き、押し。175センチ、165キロ。26歳。

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