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山田哲人内野手
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山田哲人内野手
大勢投手
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大勢投手

 3月に開幕する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表30人が26日、発表された。兵庫県出身では大勢投手(巨人)と山田哲人内野手(ヤクルト)の2人が選ばれた。

■多可町の豪腕

 大勢は多可町出身。昨年のルーキーシーズンから巨人の守護神となり、関西国際大で磨いた150キロ台後半の速球で真っ向勝負を挑んだ。積み重ねた37セーブは歴代の新人最多に並び、新人王にも輝いた。

 高校は、兄勝基さんがエースとして初の甲子園出場に導いた西脇工に進学した。自身最後の夏は兵庫大会ベスト16。高卒でのプロ入りを目指したが、指名漏れに終わり、この悔しさが大学で才能を開花させた。

 西脇工の同級生には2021年夏の東京五輪陸上女子1500メートル8位入賞の田中希実(豊田自動織機)がおり、一足先に海外で名を上げた田中に続き、北播の豪腕が世界一を争うマウンドに立つ。

▽昨シーズンの主な成績

1勝3敗37セーブ、57回60奪三振、防御率2.05

■豊岡、宝塚育ちの実力者

 2大会連続2度目のWBC日本代表となった山田哲人は豊岡市出身で、宝塚市で育った。高校は履正社に進み、3年夏に甲子園の土を踏んだ。

 高卒でヤクルトに入ると、強打と俊足で台頭し、3度のトリプルスリーを達成。複数回のトリプルスリーはプロ野球初の快挙で、国際舞台にもめっぽう強い。

 東京五輪では韓国との準決勝で、勝ち越しの3点二塁打を放つなど日本の金メダル獲得に貢献し、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)による最優秀選手(MVP)にも輝いた。WBC、プレミア12、そして五輪と、各大会で本塁打を放った実力者でもある。

▽昨シーズンの主な成績

打率2割4分3厘、23本塁打(リーグ7位タイ)、65打点、10盗塁、出塁率3割3分3厘、長打率4割5分6厘(同10位)

■近本は無念

 淡路市出身の近本光司外野手(阪神)は昨年11月のオーストラリアとの強化試合2連戦で1番と2番で先発したが、落選となった。

 昨シーズンは30試合連続安打を放ち、マット・マートン氏に並ぶ球団タイ記録を樹立。足では30個の盗塁を決め、3度目の盗塁王に輝いた。俊足は守備にも生かし、2年連続2度目のゴールデングラブ賞を獲得した。スピード野球を求める栗山英樹監督の構想内にあるとみられたが、代表入りはかなわなかった。

 ともに伊丹市出身で、過去2度ずつWBCに出場している田中将大投手(楽天)と坂本勇人内野手(巨人)は選出されなかった。同市立昆陽里小の同級生でもある2人は今年35歳。長く日本代表の顔だったが、昨季の成績は全盛期に及ばなかった。

【過去の兵庫勢】

〈第1回〉日本:優勝

 兵庫県出身者は不在も、報徳高OBの清水直行投手(ロッテ)がメンバー入りした。

〈第2回〉日本:優勝

①田中将大投手(楽天)

②中島裕之内野手(西武、現巨人)=伊丹市出身、伊丹北高OB

〈第3回〉日本:4強(優勝はドミニカ)

①田中将大投手(楽天)

②能見篤史投手(阪神)=豊岡市出身

③坂本勇人内野手(巨人)

〈第4回〉日本:4強(優勝はアメリカ)

①宮西尚生投手(日本ハム)=尼崎市出身、市尼崎高OB

②坂本勇人内野手(巨人)

③山田哲人内野手(ヤクルト)

【第5回日本代表メンバー】

〈投手〉

ダルビッシュ有(パドレス)

戸郷翔征(巨人)

佐々木朗希(ロッテ)

山本由伸(オリックス)

今永昇太(DeNA)

松井裕樹(楽天)

栗林良吏(広島)

湯浅京己(阪神)

大勢(巨人)

宮城大弥(オリックス)

宇田川優希(オリックス)

高橋奎二(ヤクルト)

高橋宏斗(中日)

伊藤大海(日本ハム)

〈投手兼DH〉

大谷翔平(エンゼルス)

〈捕手〉

甲斐拓也(ソフトバンク)

中村悠平(ヤクルト)

大城卓三(巨人)

〈内野手〉

村上宗隆(ヤクルト)

源田壮亮(西武)

牧秀悟(DeNA)

山田哲人(ヤクルト)

山川穂高(西武)

中野拓夢(阪神)

岡本和真(巨人)

〈外野手〉

近藤健介(ソフトバンク)

鈴木誠也(カブス)

吉田正尚(レッドソックス)

ラース・ヌートバー(カージナルス)

周東佑京(ソフトバンク)

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