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日本代表として2度目のWBCに臨む山田哲人内野手=2月27日、宮崎
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日本代表として2度目のWBCに臨む山田哲人内野手=2月27日、宮崎
岡田龍生監督(現東洋大姫路高)
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岡田龍生監督(現東洋大姫路高)
初のWBCへ向け、意気上がる大勢投手=2月26日、宮崎
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初のWBCへ向け、意気上がる大勢投手=2月26日、宮崎
木谷忠弘監督(現京都共栄学園高)
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木谷忠弘監督(現京都共栄学園高)

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶり3度目の頂点を目指す日本代表「侍ジャパン」。ともに兵庫県で育ち、昨季主将としてヤクルトをリーグ2連覇に導いた山田哲人内野手(兵庫県豊岡市出身)、セ・リーグ新人王に輝いた巨人の大勢投手(本名・翁田大勢=多可町出身)が準備を進めている。9日の初戦を前に、それぞれの高校時代を知る恩師がエールを送った。

■ヤクルト主将・山田(豊岡出身)=大阪・履正社高 岡田龍生監督(現東洋大姫路高) チームまとめ、存在感を

 「足もスイングも速い。運動能力がずばぬけている」。岡田龍生監督(現東洋大姫路高)が大阪・履正社高を率いた当時、山田を初めて見た印象だ。1年夏から一塁手でレギュラー。力量の高さは明らかだが「ガツガツしていなくてスマート。もったいないな、と指導者の間でも話していた」。

 2年秋。進路の面談でプロ志望だと聞かされた。その3年前の2006年、オリックスに高校生ドラフト1巡目指名で入団したT-岡田外野手を育てた指揮官は「今のままでは難しい」と感じた。入学時から最高峰を意識した先輩より、姿勢が劣ることを伝えた。

 それが転機だった。山田は練習だけでなく、質問や毎週提出する「野球ノート」の内容も意欲的になった。3年春には全12球団から注目され、夏の甲子園では本塁打も記録。岡田監督は「全て100パーセントの力でやるようになり、潜在能力が開花した。成功体験を重ねて、どんどんおもろなったんでしょうね」と振り返る。

 山田はドラフト1位で入ったヤクルトでリーグ優勝や日本一、個人でも「トリプルスリー」を3度成し遂げるなど球史に名を刻む。

 今も定期的に会う恩師は「天才肌だったが、盗塁の話だけで1時間話すようになった。野球を理論的に捉え始めた」と実感する。高校時代は副将すら固辞した教え子が、ヤクルトで進んで主将を務めたことに驚きつつ「WBCでもプレーだけでなく、チームをまとめて存在感を出してほしい」と期待する。

■巨人の守護神・大勢(多可出身)=西脇工高 木谷忠弘監督(現京都共栄学園高) 晴れ姿、待ち望んでいる

 西脇工高を指揮し、大勢を指導した木谷忠弘監督(現京都共栄学園高)は「ポテンシャルの高さは一目瞭然だった」と振り返る。まず打者として評価し、入学から1週間で春季兵庫県大会の4番を任せたほどだ。

 大勢は卒業まで4番を譲らなかったが、投手としては肘痛などに苦しみ、3年になるまで2、3番手の起用が続いた。木谷監督が強く印象に残っているのは、己をよく知っていたことだ。

 2年の冬、投手練習に姿がなかった。「なんで?」とサボりを疑うような口調で聞くと、「代わりにこっち(別の練習)をやっていました。見ないまま言われるのは納得できない」と怒ったという。効果が同じでも、どちらが自分に合うのか。春を迎え、投球動作につながる股関節が驚くほど柔らかくなるなど、自ら考えて正解にたどり着いた。

 最速147キロの右腕として最後の夏は兵庫大会16強。高校屈指の評価だったがドラフト指名から漏れ「絶対に4年後、プロに行きます」と木谷監督に誓った。

 その後の活躍は恩師の想像をはるかに超えた。関西国際大(三木市)で最速を157キロまで伸ばすと、ドラフト1位入団した巨人の守護神として、昨年、プロ野球新人記録に並ぶ37セーブを挙げ、セ・リーグ新人王に輝いた。

 大勢は昨季、登板に備えて酒を飲まなかったといい、木谷監督は「自分の役割に全てをつぎ込んでいる」と感心する。国民的スポーツの日本代表選手にかかる重圧は想像すらできないが「ワクワクできる子」と頼もしく晴れ姿を待つ。

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