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日本ハムとの開幕戦で先発し、勝利投手となった楽天・田中将大=3月30日、エスコンフィールド北海道
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日本ハムとの開幕戦で先発し、勝利投手となった楽天・田中将大=3月30日、エスコンフィールド北海道

 プロ野球の2023年シーズンが始まり、ファンの声援が球場に響いている。全12球団の兵庫県出身選手を調べてみると、支配下選手は計47人。「もし駅伝のような都道府県別で競う大会があったら…」と、遊び心からオールスターチームを組んでみると、兵庫、めっちゃ強くないですか?(有島弘記)

 まず、在籍人数が多い球団を順番に紹介する。昨シーズンは7人の巨人が最多だったが、今季は5人が最も多く、18年ぶりの「アレ(リーグ優勝)」を目指す地元の阪神など6球団が並んだ。

■5人

【阪神】村上頌樹(東洋大、南あわじ市出身)才木浩人(須磨翔風高)坂本誠志郎(明大、養父市出身)佐藤輝明(仁川高-近大)近本光司(社高-関学大-大阪ガス)

【巨人】大勢(本名・翁田大勢、西脇工高-関西国際大)山崎伊織(明石商高-東海大)岸田行倫(報徳高-大阪ガス)中島宏之(伊丹北高)坂本勇人(光星学院高、伊丹市出身)

【広島】床田寛樹(中部学院大、尼崎市出身)河野桂(大阪ガス、加古川市出身)石原貴規(天理大、宝塚市出身)小園海斗(報徳高)野間峻祥(村野工高-中部学院大)

【オリックス】村西良太(津名高-近大)吉田凌(東海大相模高、西脇市出身)東晃平(神戸弘陵高)石岡諒太(神戸国際大付高-JR東日本)来田涼斗(明石商高)

【西武】増田達至(柳高-福井工大-NTT西日本)松本航(明石商高-日体大)田村伊知郎(報徳高-立大)栗山巧(育英高)岸潤一郎(四国・徳島、尼崎市出身)

【楽天】田中将大(駒大苫小牧高、伊丹市出身)西垣雅矢(報徳高-早大)安田悠馬(須磨翔風高-愛知大)小深田大翔(神戸国際大付高-近大-大阪ガス)辰己涼介(社高-立命大)

■4人

【中日】福敬登(神戸西高-JR九州)松葉貴大(東洋大姫路高-大体大)山本拓実(市西宮高)高松渡(滝川第二高)

【ソフトバンク】甲斐野央(東洋大姫路高-東洋大)野村大樹(早実高、宝塚市出身)野村勇(NTT西日本、神戸市垂水区出身)佐藤直樹(報徳高-JR西日本)

■3人

【ヤクルト】原樹理(東洋大姫路高-東洋大)嘉手苅浩太(日本航空石川高、姫路市出身)山田哲人(履正社高、豊岡市出身)

【DeNA】徳山壮磨(早大、姫路市出身)橋本達弥(長田高-慶大)小深田大地(履正社高、姫路市出身)

■2人

【ロッテ】中森俊介(明石商高)中村奨吾(早大、三木市出身)

■1人

【日本ハム】宮西尚生(市尼崎高-関学大)

ひょうごオールスター

 それでは、独断と偏見でチームを結成した。若手から歴戦の選手までバランスの良い構成になった(と思っている)。

先 発 田中 将大(伊丹市出身)

中継ぎ 宮西 尚生(尼崎市出身)

抑 え 大   勢(多可町出身)

捕 手 安田 悠馬(神戸市出身)

一塁手 栗山  巧(神戸市出身)

二塁手 山田 哲人(豊岡市出身)

三塁手 佐藤 輝明(西宮市出身)

遊撃手 小園 海斗(宝塚市出身)

左翼手 小深田大翔(佐用町出身)

中堅手 近本 光司(淡路市出身)

右翼手 辰己 涼介(神戸市出身)

選考理由①投手陣

 先発は、日米通算200勝が迫る楽天の田中将大と、150キロ台の直球と落差のあるフォークを武器に阪神の強力先発陣の一角を担う24歳、才木浩人で迷ったが、米大リーグの名門ヤンキースでも活躍した34歳の経験値を優先した。

 中継ぎも経験豊富な日本ハムの宮西尚生を選んだ。昨季はプロ1年目から続けたシーズン50試合登板が14年で途切れたが、通算380ホールドは歴代最多。老練な投球で抑えてくれるはずだ。

 抑えは巨人の大勢で文句ないだろう。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の3大会ぶり世界一に貢献。昨季までに通算175セーブを挙げた西武の増田達至も候補だが、自己最速159キロの剛腕に最後を託したい。

選考理由②野手陣

 捕手は阪神の坂本誠志郎、巨人の岸田行倫らがいるが、楽天の大卒2年目、安田悠馬を抜てきした。今季のパ・リーグ開幕戦では田中とバッテリーを組み、勝利に導いた相性も踏まえた。

 一塁手は不動と呼べる存在がおらず、通算2千本安打で名球会入りしている西武の栗山巧を外野からコンバートした。

 二塁手はWBCでも活躍した山田哲人。ロッテの中村奨吾も健在だが、過去最多3度のトリプルスリーを達成したヤクルトのリーダーを据える。

 三塁手は阪神の大卒3年目、佐藤輝明に任せる。今季から守備位置が外野から三塁に固定された長距離砲。ちなみに新人から2年連続の20本塁打は左打者としてプロ野球史上初の快挙だ。

 遊撃手は広島の22歳、小園海斗に託したい。本来なら、史上2番目の若さで2千本安打を達成した巨人の坂本勇人が当確だが、昨季から不振が続く。坂本に劣らない走攻守のポテンシャルを秘める小園で不足はないだろう。

 外野手は俊足の選手がずらり。左翼手は楽天の小深田大翔で、内野手登録ながらチームでもレフトを多く守っている。中堅手は阪神の近本光司、右翼手は楽天の辰己涼介の社高コンビ。3人の守備範囲の広さは投手陣を助ける武器になる。

打順にすると…

⑧近 本(阪神)

⑦小深田(楽天)

④山 田(ヤクルト)

⑤佐 藤(阪神)

③栗 山(西武)

②安 田(楽天)

⑨辰 己(楽天)

⑥小 園(広島)

①田 中(楽天)

 走力が際立つ一方で、パンチ力も備えた打順になった(と自負している)。

 1番は昨季、セ・リーグ盗塁王(30個)に輝いた近本、2番は自己最多の21盗塁をマークした小深田。3番の山田には打点を稼ぐバッティングとともに、通算200盗塁に迫る脚力でもかき回してほしい。

 快足ぞろいに続く4番は大砲の佐藤。5番栗山には勝負強い打撃を期待し、6番安田は自慢の長打力で畳みかけてもらいたい。

 7番辰己、8番小園は上位につなげるチャンスメークが役割になるが、ともに走力があり、相手チームにとって厄介な並びだろう。4番佐藤から左打者が続くが、それ以上の効果が見込まれる。

 代打も考えた。昨季、得点圏打率が3割を超えたベテラン中島宏之(巨人)を切り札とし、代走には50メートル5秒8の高松渡(中日)を起用して采配の幅を広げたい。

 兵庫人によるドリームチーム。ファンのみなさんなら、どんなチームをつくりますか?

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