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レスリングの全国高校選抜大会の金メダルを手に笑顔を見せる猪名川の赤木烈王=兵庫県猪名川町の同校
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レスリングの全国高校選抜大会の金メダルを手に笑顔を見せる猪名川の赤木烈王=兵庫県猪名川町の同校
国内外のあらゆる大会の制覇を目指す猪名川の赤木烈王=兵庫県猪名川町の同校
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国内外のあらゆる大会の制覇を目指す猪名川の赤木烈王=兵庫県猪名川町の同校
国内外のあらゆる大会の制覇を目指す猪名川の赤木烈王=兵庫県猪名川町の同校
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国内外のあらゆる大会の制覇を目指す猪名川の赤木烈王=兵庫県猪名川町の同校

 3月に新潟市であったレスリングの第66回全国高校選抜大会で、兵庫の公立校から初の王者が生まれた。51キロ級の赤木烈王(れお、猪名川)。個人戦が始まった第18回大会以降で初の偉業に「勝つために私生活から意識してきた。最高の気分」と白い歯を見せる。

 準々決勝で、これまで接戦ばかりだった北島魂(京都・丹後緑風)に12-1と快勝して波に乗った。貴船武人(東京・自由ケ丘学園)との決勝では、投げ技などを決めて開始2分で6-0。残り1分で1点差まで詰め寄られたが「攻めにいって、あえてもつれた状態をつくった」と相手の動きを制限して逃げ切り、兵庫勢では2008年に育英の2選手が頂点に立って以来、15年ぶり5人目の栄冠に輝いた。

 大会前の1カ月は好物のラーメンやジュースを口にせず、競技に集中した。優勝後に食べた鶏白湯(ぱいたん)のラーメンと炭酸水は「おいしいとしか言いようがなかった」と体に染み渡った。

 大阪府吹田市出身。格闘技好きの父の勧めで3歳からレスリングを始め、小学生では学年別の二つの全国大会で計4度、頂点に立った。

 中学時代は日本一に届かなかったが、昨春に高校生になると、6月のU17アジア選手権で銀メダル。今春の選抜大会を含め、赤木は躍進の理由に、進学と同時に始めた走り込みを挙げた。

 学校の練習後、中学1年から通う猪名川レスリングクラブの池畑耕造監督と月、水曜の週2日、800メートルや600メートルの全力走を繰り返した。休憩時間は、そのダッシュで計測したタイムと同じ分だけ。速く走れば走るほど苦しく「スタミナよりもメンタルが強くなった」と、最後まで途切れない集中力を手に入れた。

 将来の夢は総合格闘技の選手で、中学1年の夏休みにはタイに渡ってムエタイ修業に挑んだこともある。だが、今はレスリングが全てだ。

 「インターハイ(全国高校総体)、国体。(年代別の)アジア、世界選手権。全部優勝したい」。無敵になるために鍛錬を続ける。(有島弘記)

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