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東京五輪男子5000メートルに出場した坂東悠汰。再びの世界舞台を見据えて鍛錬を重ねる=千葉市、東京大学検見川総合運動場
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東京五輪男子5000メートルに出場した坂東悠汰。再びの世界舞台を見据えて鍛錬を重ねる=千葉市、東京大学検見川総合運動場
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東京五輪男子5000メートルに出場した坂東悠汰。再びの世界舞台を見据え鍛錬を重ねる=千葉市、東京大学検見川総合運動場
東京五輪男子5000メートルに出場した坂東悠汰。再びの世界舞台を見据え鍛錬を重ねる=千葉市、東京大学検見川総合運動場
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東京五輪男子5000メートルに出場した坂東悠汰。再びの世界舞台を見据え鍛錬を重ねる=千葉市、東京大学検見川総合運動場

■五輪経験、再び世界目指す

 2021年東京五輪。男子5000メートル決勝のトラックに、坂東悠汰の姿はなかった。「こてんぱんにやられて、力不足を痛感した。出場前に思い描いていた試合にはならなかった」。予選敗退に終わったあの夏から1年8カ月。速く、強い走りを追求する中で、スピード強化の場に地元兵庫を選んだ。高校3年時以来9年ぶりの凱旋(がいせん)は、現在地を確かめるためのレースだ。

 「実業団に入ってから一番走った」と胸を張れるだけのトレーニングを積み、昨季は後半戦で調子を上げた。9月の全日本実業団対抗選手権で1500メートルに出場後、5000メートルに臨んだ10月のアスレチックスチャレンジ杯を13分21秒94で制覇。「狙った大会で狙った記録が出せる手応えをつかんだ。そのアプローチをもう一度確かめたくて」と、今月29日に控える織田記念国際の5000メートルを念頭に、今大会は1500メートルに挑む。

 身長190センチ、長い手足がひときわ目を引く26歳の肉体は、いまだ進化の途上にある。今年元日の全日本実業団対抗駅伝でプロランナーの大迫傑(ナイキ)から「絞りすぎなんじゃないか」と助言をもらい、トラックシーズンに向けて体のバランス調整や筋力増に注力してきた。

 今季は8月に開かれる世界選手権の出場権獲得を見据え、6月の日本選手権で「最低でも2位以内を確保する」と燃えている。「また世界舞台を経験したい。もう一度出場できて初めて、東京五輪の経験が生きると思うから」。淡路島から羽ばたいた期待の星は、飛躍のきっかけをつかむべく故郷で足を駆る。全ては再び世界で戦うために。(長江優咲)

【メモ】男子1500メートルは、2021年に荒井七海(ホンダ)が17年ぶりとなる日本新をたたきだし、競争が激化。河村一輝(トーエネック)が同年に樹立した3分35秒42の日本記録を筆頭に、日本歴代10傑のうち7位までを21、22年の記録が占める。

 女子は、小林祐梨子さんが須磨学園高3年時の06年に打ち立てた日本記録を、田中希実(ニューバランス)が20年に塗り替えた。田中は翌年の東京五輪準決勝で3分59秒19をマークして自身の日本記録を更新。日本勢初の8位入賞を果たした。

【ばんどう・ゆうた】1996年生まれ。五色中時代は野球部で、津名高で本格的に競技を開始。2020年に日本選手権男子5000メートルで優勝。1500メートル3分37秒99、5000メートル13分18秒49の自己ベストはいずれも日本歴代10傑に入る。

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