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陸上の選抜中・長距離大会の女子1500メートルで優勝した後藤夢。奥は2位の田中希実=8日、熊本市
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陸上の選抜中・長距離大会の女子1500メートルで優勝した後藤夢。奥は2位の田中希実=8日、熊本市

 ひたすら背中を追ってきたライバルに、また一歩近づいた。8日に熊本市で行われた陸上の選抜中・長距離大会の女子1500メートルで、兵庫県加古川市出身の後藤夢(ユニクロ)が東京五輪8位入賞した元同僚の田中希実(ニューバランス)を抑え4分17秒98で優勝。「一緒に世界選手権や五輪に出られるように、もっと頑張らないと」と、思いを新たにした。

 昨季から課題としてきた終盤での動きの切り替えに、一定の手応えをつかんだ。田中の後ろにぴたりと付き、残り200メートルを切ってから力強さを増して振り切った。2月に出場したアジア室内選手権は2位で「国内で満足してはいけない。練習でその差を埋めていく」と、意識の変化も結果に表れつつある。

 今春からプロ選手に転向した田中とは同学年で、西脇工高から実業団の豊田自動織機まで、ずっとチームメートだった。中距離界のエースの陰に隠れることも多かったが、一番近くで走ってきた後藤は「田中選手がいたから続けられている」と感謝する。別々の道で挑戦が始まり「上を目指す思いは離れていてもずっと一緒」と切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。

 8月の世界選手権(ブダペスト)は同種目での代表入りが目標だ。「今の力では厳しい。出場するだけでなく、しっかり戦うことを意識して練習したい」と目線は高い。堂々と意気込む声に、田中の脇役に甘んじる様子は一切ない。

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