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兵庫春季記録会女子800メートルに出場した田中希実。兵庫リレーカーニバルでは1500メートルに挑む=4月16日、加古川運動公園陸上競技場
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兵庫春季記録会女子800メートルに出場した田中希実。兵庫リレーカーニバルでは1500メートルに挑む=4月16日、加古川運動公園陸上競技場
田中希実
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田中希実

 陸上の日本グランプリシリーズ、第71回兵庫リレーカーニバル(兵庫陸上競技協会、神戸新聞社など主催)は22、23日、神戸市須磨区のユニバー記念競技場で開かれる。男女計12種目を実施するグランプリ(GP)の中で最も注目されるのは、この春プロ転向し、女子1500メートルに出場する田中希実(ニューバランス、西脇工高出身)。地元兵庫への思いや新天地への決意を紹介する。(長江優咲)

 今年は新たな肩書を引っさげて、慣れ親しんだ舞台に臨む。兵庫県小野市出身の田中希実は2021年東京五輪女子1500メートルで日本人初の8位入賞を果たし、昨年の世界選手権は異例の3種目(800メートル、1500メートル、5000メートル)に出場。次なる挑戦としてプロランナーの道を選んだ中長距離界の第一人者は「リレカは毎年シーズンのスイッチが入る、思い出深い大会。地元で勝ちにこだわりたい」と闘志を燃やす。

 世界のトップで戦うべく「より強い思いと確かな取り組み、プロ意識が必要」と、今月プロへ転向した。輝かしい実績の裏で「本当の挑戦が何なのか分からなくなっていた」と田中。積み重なった自身へのいら立ちと向き合ってたどり着いたのは「もっとがむしゃらに、速く走りたい」という純粋な思いだ。

 800メートルから5000メートルまで実に4種目の兵庫記録を持ち、故郷への思いは人一倍強い。プロ転向により、実業団時代の愛知から兵庫陸協の登録に戻り「地元の選手として応援してもらえるのは幸せなこと。記録を立てるなら兵庫で」と力を込める。

 今季は1500メートルと5000メートルに絞って競技に取り組む方針だ。「もがいた昨年の経験が何かにつながると信じて。中身を結実させるシーズンにしたい」。地元で原点に立ち返り、さらなる成長のきっかけをつかむ。

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