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グランプリ女子1500メートル決勝 4分9秒79で3連覇を果たしたニューバランスの田中希実(手前)=撮影・風斗雅博
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グランプリ女子1500メートル決勝 4分9秒79で3連覇を果たしたニューバランスの田中希実(手前)=撮影・風斗雅博
グランプリ女子1500メートルを制した田中希実=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場(撮影・中西幸大)
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グランプリ女子1500メートルを制した田中希実=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場(撮影・中西幸大)
グランプリ女子1500メートル決勝 4分9秒79で3連覇を果たしたニューバランスの田中希実(手前)=撮影・中西幸大)
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グランプリ女子1500メートル決勝 4分9秒79で3連覇を果たしたニューバランスの田中希実(手前)=撮影・中西幸大)

 兵庫で勝ったことに意味があった。グランプリ女子1500メートルで3連覇を果たした小野市出身の田中(ニューバランス)にとって、中学時代から出場を続ける兵庫リレーカーニバルは「自分に返れる場所」だという。この春プロ転向し、強い決意で挑んだレース。「自分の走りで、自分に勝てたことがうれしい」とうなずいた。

 高校、大学、実業団とともに歩んできた後藤の後ろにぴたりとつけ、1000メートルを過ぎて前へ出た。走る田中の耳には小野南中時代の恩師の声が届き、トラックのそばにはタイムを計る高校時代の先輩と、父健智コーチの姿。「慣れ親しんだ感覚がちりばめられていた」。テーマに掲げた「自分らしさ」を取り戻すには、十分な舞台だった。

 プロ転向による環境の変化は、想像以上に重圧となってのしかかった。今月上旬の選抜中・長距離大会では後藤に敗れ、「練習では走れてもレースになるとうまくいかない。イップスまではいかないけれど、自分の走りが分からなくなった」と苦悩。「ここでダメならもう克服できないんじゃないか」と思い詰めた先につかんだ優勝だった。

 もちろん慢心はない。「世界のトップに近づくには、今回の走りでは通用しない」。速く、強く、がむしゃらに-。世界へ挑む田中の第2章が、地元兵庫で幕を開けた。(長江優咲)

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