Ｊ１神戸は１０日、神戸市西区のいぶきの森球技場で練習を報道陣に公開した。６月６日に東京・国立競技場でスペイン１部リーグのバルセロナと親善試合を行うことが発表されたばかりで、古巣との対戦となるＭＦサンペールは「わくわくする。欧州最高レベルのチームに対し、どれだけ力を発揮できるかを見てほしい」とうなずいた。

　サンペールは６歳からバルセロナの下部組織で育ち、トップチームを経て２０１９年に神戸入り。今年４月５日のルヴァン・カップ広島戦で、右膝前十字靱帯（じんたい）損傷から１年ぶりの公式戦復帰を果たした。

　親善試合は、今夏に神戸を退団する見通しのＭＦイニエスタの国内最終戦となる可能性がある。サンペールは「長年、時代を築いてきた選手。気持ちよく試合をしてほしい。自分たちも、彼がピッチにいることを楽しむ」と思いを込めた。

　川崎とのリーグ戦からわずか中２日での参戦となり、吉田監督は「（コンディション調整が）難しいが、世界の一流選手が集うクラブとの対戦はありがたい」と語った。

　この日、イニエスタの取材対応はなかったが、全体練習でフルメニューをこなし、パス回しやドリブルで軽快な動きを見せた。（藤村有希子）