国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」は7日、鹿児島市の白波スタジアムで総合開会式が行われ、天皇、皇后両陛下をお迎えして開幕した。来年の佐賀大会からは「国民スポーツ大会」と改称するため「国体」としての開催は最後となる。
陸上の競歩に出場する大山藍(鹿児島女高)らが「競技会場に響き渡る歓声が、鹿児島から南の風に乗って全国に伝わるよう全力を尽くし、競技する」と選手宣誓した。
新型コロナウイルス禍の影響で、開催予定だった2020年から延期されたため、大会に回数をつけない「特別国体」として実施される。
鹿児島県での開催は1972年以来51年ぶり。競技が始まる8日から17日まで、10日間の熱戦が繰り広げられる。
◇
■兵庫選手団、闘志胸に行進
兵庫県選手団はソフトボールなど4競技の選手、監督ら計57人に本部役員を加えた総勢82人で行進した。スタンドを埋めた地元鹿児島の小中学生の声援には、県マスコット「はばタン」の手旗を振って応えた。
兵庫の男女総合成績(天皇杯)は会期前競技などを踏まえた最新集計(7日時点)で9位。13年ぶりの8位以内入賞を射程圏に入れる。女子総合成績(皇后杯)は3位と昨年の6位を上回る勢いを見せている。
旗手を務め、2大会連続で国体に挑むテニス成年男子の上原伊織(朝日中央綜合法律事務所)は「最後まで頑張ることはもちろんとして、兵庫県にポイントが入るベスト8以上という結果にこだわりたい」と抱負を語った。
開会式前には激励会もあり、副団長で県スポーツ協会の今井良広理事長が「チーム兵庫の意識を深め、これまでの成果を発揮してほしい」とエールを送った。(有島弘記)