明治安田J1リーグ第24節第1日の20日、ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で名古屋グランパスと対戦し、3-3で引き分けた。神戸のJ1通算300勝はお預けとなり、通算12勝6分け6敗で勝ち点42となった。首位のFC町田ゼルビアが1-2で横浜F・マリノスに敗れ、神戸との勝ち点差は7に縮まった。
敗色が濃くなった試合終了間際、途中交代で入った2人が、神戸を窮地から救った。投入されたばかりのルーキー山内が、大迫のパスを受けるとドリブルで仕掛け、右足を一閃(いっせん)。同点とすると、勢いそのままに今度は菊池がクロスに頭で合わせて勝ち越し。ホームのサポーターを歓喜の渦に巻き込んだ。
だが、最後に悪夢が待っていた。前川がファウルでPKを献上。自身で止めることはできなかった。今季最多の3失点を喫した。
前後半とも、不意を突かれる場面があった。前半22分にはGK前川が短くつないで初瀬が出した横パスをトゥーレルが収めきれず、相手FWパトリックに奪われ、無人のゴールへ押し込まれた。11分後に佐々木が頭で合わせて同点としたが、1-1の後半9分、CKからフリーの稲垣にボレーシュートをたたき込まれた。
次節まで2週間以上の中断期間に入る。神戸は逆転での連覇に向け、仕切り直しを図る。(井川朋宏)
























