神戸-G大阪 前半、左足でゴールを奪う神戸の大迫(撮影・風斗雅博)
神戸-G大阪 前半、左足でゴールを奪う神戸の大迫(撮影・風斗雅博)

 明治安田J1リーグ第27節最終日の17日、ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でガンバ大阪と対戦し、2-2で引き分けた。通算13勝7分け7敗で勝ち点46となった。

 神戸が2-1で迎えた試合終了間際、目前にした勝利がこぼれ落ちた。追加タイムにゴール前の混戦でG大阪の中谷に押し込まれ、同点とされた。

 試合序盤、前節2得点の武藤が負傷交代するアクシデント。負傷欠場の酒井、山口、出場停止の扇原に続いて4人目の主軸を失った。だが、この日は交代出場した選手が結果を残した。

 前半終了間際、代わって入った飯野が、ゴール近くで相手をかわして右クロス。糸を引くような放物線に、井出が頭で合わせると、広瀬のシュートに続いて大迫が押し込み、先制ゴールを決めた。

 飯野は前々節の川崎戦、前半で2度目の警告を受けて退場処分。後半にトゥーレルも退場して完敗に終わっただけに、出場停止明けですぐに借りを返すアシストだった。

 1-1の後半39分には7試合ぶりに復帰し、16分から途中出場した宮代が決めた。ゴール前で初瀬からの短いクロスに右足で合わせ、一時勝ち越しとなるゴールとなった。

 今季残り少ない上位対決。勝てば大きかったが、終盤の優勝争いでは痛いドローとなった。

(井川朋宏)