能登半島地震チャリティーイベントに出演して宙返りを披露した体操男子の橋本大輝選手(左)と谷川航選手(中央)ら=8日、川崎市
 能登半島地震チャリティーイベントに出演して宙返りを披露した体操男子の橋本大輝選手(左)と谷川航選手(中央)ら=8日、川崎市

 来年1月1日で能登半島地震の発生から2年となるのを前に、体操男子で五輪金メダリストの橋本大輝選手(日本生命・セントラルスポーツ)や谷川航選手(セントラルスポーツ)らがチャリティーイベントに参加して支援継続を訴えた。「微力だが無力ではない」。五輪王者、内村航平さんの母で企画した周子さんは、開催に込めた思いを熱く語る。

 川崎市の市民館で12月8日行われたイベントの冒頭。被災状況を伝える写真が投影され、会場に集まった人は黙とうをささげた。チケットの収益や募金は石川県輪島市の子育て健康課と輪島市まちの保育園に寄付される。倒立や宙返りの実演、トークショーで盛り上げた谷川選手は「競技者として体操をやる延長で(被災地支援など)少しでも貢献できたらいい」と話した。

 橋本選手は体操の普及や社会貢献に力を入れるため、今季からプロに転向。

 熊本地震や新型コロナ禍も忘れてはいけないと強調し「難しい技に挑戦する、成長していく、限界を決めない。そういう自分たちの姿を見て力が湧いたり、心が動いたりしたらいい」。