兵庫県の告発文書問題を巡り、虚偽の内容を交流サイト(SNS)に投稿して県議の名誉を傷つけたなどとして、兵庫県警が6月に名誉毀損と脅迫、威力業務妨害の疑いで書類送検していた政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(58)=別の名誉毀損罪で起訴=について、神戸地検は24日、不起訴処分(嫌疑不十分)とした。
県議は、県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員長だった奥谷謙一氏(40)。立花被告が昨年10~11月、ユーチューブなどに「奥谷県議が(告発文書作成者の死亡原因を)隠した」という趣旨の投稿をし、奥谷氏の事務所兼自宅前で「出て来い」と演説するなどしたと訴えていた。
奥谷氏は不起訴を受け「率直に残念だ。卑劣なデマや誹謗中傷とは最後まで闘いたい」とのコメントを発表。民事裁判での賠償請求などを検討するとした。
また地検は24日、6月の尼崎市議選で、街頭演説中に抗議活動をした40代男性を「私人逮捕」と称して取り押さえ、負傷させたとして、逮捕致傷容疑で書類送検された立花被告と党関係者の男性2人についても、罪名を暴行とした上で不起訴処分(起訴猶予)とした。
























