INAC神戸-三菱重工浦和 前半、先制点を決めたINAC神戸のサンプソン(中央)=サンガスタジアム(撮影・小林良多)
INAC神戸-三菱重工浦和 前半、先制点を決めたINAC神戸のサンプソン(中央)=サンガスタジアム(撮影・小林良多)

 サッカー女子の皇后杯全日本選手権は18日、京都府亀岡市のサンガスタジアムbyKYOCERAで準決勝が行われ、2連覇を目指したINAC神戸は1-4の大差で三菱重工浦和に敗れた。

 INAC神戸は立ち上がりから攻め込めなかった。前半22分にスローインの展開からDFサンプソンの右足で先制には成功したが、同42分に中央をパス連係で崩されて追い付かれると、追加タイムに縦パス2本を通されて逆転を許した。

 一気に3人を交代して臨んだ後半は縦に攻める意識が上がり、ゴール前に迫る回数を増やしたが、21分にカウンターから失点。その4分後には元INAC神戸の伊藤に強烈なシュートを決められた。

 今季最多失点で3大会連続の決勝進出を逃したINAC神戸は12月29日のクラシエ・カップ決勝(対広島)から2連敗。中断中のWEリーグは現在2位につけており、3月の再開に向けて立て直す時間はある。

 【INAC神戸】2001年創設。澤穂希さんら当時の日本代表が多く加入した11年から、なでしこリーグ(当時)3連覇。21年にプロリーグとして発足したWEリーグの初代女王に輝くと、昨季は皇后杯全日本女子選手権で7度目の優勝を飾った。リーグ戦は2位。クラブの経営権は24年春、廃棄物処理大手の大栄環境(本部・神戸市東灘区)に譲渡された。