清水-神戸 前半24分、CKから2失点目を喫してうなだれる神戸イレブン=IAIスタジアム日本平
清水-神戸 前半24分、CKから2失点目を喫してうなだれる神戸イレブン=IAIスタジアム日本平

 明治安田J1リーグ第18節最終日の25日、ヴィッセル神戸は静岡市のIAIスタジアム日本平で、清水エスパルスと対戦し、宮代が2得点を挙げたが、2-3で敗れた。3試合ぶりに黒星を喫し、8勝3分け6敗の勝ち点27のままとなった。

 長く追う展開が続く中、神戸の背番号9が気を吐いた。0-2の後半11分、井手口の左CKから宮代が頭でぴたりと合わせ、1点を返した。さらに1-3で敗色濃厚の終了間際、本多の左クロスに再び頭で合わせて得点。26日に25歳を迎える宮代が「記憶に残る試合にしたい」と誓い、意地の2ゴールを挙げたが、及ばなかった。

 神戸の堅守が影を潜めた。CKからの2失点を含め、4試合ぶりの3失点。夏のような日差しの下、オレンジに染まる敵地で今季J1に復帰した清水にのみ込まれた。

 神戸は前半30分までに2点を失い、今季初めての展開でプランが崩れた。序盤は敵陣で押し込んだが、15分、清水の乾に神戸の右サイドへ切り込まれ、クロスで酒井が股を抜かれると、受けた北川に右足を合わせられて先制された。これを機に相手に勢いを与えると、その9分後には、CKから高木に頭で合わせられて失点した。

 流れを変えようと、吉田監督は後半開始からエリキと佐々木を下げ、ジェアンパトリッキと井出を投入した。だが1-2の後半27分、再びCKから失点。高木に今度は左足で合わせられ、勝機を逸した。

 中3日の3連戦を同じ先発メンバーで臨んだ神戸。3連勝を狙ったが、疲労感は否めなかった。指揮官は「やるべきことをしっかりやらないと勝てる相手ではない」と語り、劣勢で粘ったものの厳しい敗戦となった。