コンクールの賞状を手に笑顔を浮かべる柴田昌宜さん=ワルシャワ(柴田さん提供)
コンクールの賞状を手に笑顔を浮かべる柴田昌宜さん=ワルシャワ(柴田さん提供)

 加古川観光大使で陸上自衛隊中央音楽隊の柴田昌宜(まさのり)副隊長(45)が、11月末にポーランドであったワルシャワ国際吹奏楽指揮者コンクールで1位に輝いた。ビデオ審査を通過した世界13カ国の約30人が現地での審査に挑み、ファイナルステージでは5人が現地の吹奏楽団を指揮し、その頂点に立った。柴田さんは「ベストを尽くして臨むことができた。いまでも信じられない思い」と受賞の喜びを口にした。(宮崎真彦)

■結果よりも音楽に集中しタクト振るう

 柴田さんは加古川市神野町出身で、神野小学校から陵南中学校、東播磨高校に進み、大阪音楽大学でトランペットや指揮を学んだ。2003年、陸上自衛隊に入隊。11年に東京芸術大学で研修を受け、国際指揮者コンクールに参加するなど国内外で研さんを積んだ。10代の頃から、世界で活躍できる指揮者を目指していたといい、今回のコンクールについて「時間はかかったが、挑戦して成長し続けるために出場を決めた」と話す。