明治安田J1リーグ第33節第2日の4日、ヴィッセル神戸は埼玉スタジアム(さいたま市)で浦和レッズと対戦し、0-1で敗れた。連勝は「2」で止まり、7試合ぶりに黒星を喫した。18勝6分け9敗で勝ち点60のままとなった。
これが3連覇の重圧なのか。神戸は勝ち点4差の鹿島を追い、どうしても勝たなければならない一戦であまりに痛い敗戦。赤でほぼ一色の敵地でのみ込まれ、終了の瞬間、汗と雨でぬれたイレブンはうなだれた。
前半は浦和にボールを保持されて後手に回り、自陣に押し込まれる場面が目立った。それでも好機を増やすと、40分ごろ、酒井の右クロスが相手のハンドを誘ってPKを獲得。願ってもない好機となったが、キッカーの宮代が左下に蹴ると、浦和の守護神西川に阻止された。昨季の対戦時を再現するかのようなPK失敗だった。
先制の好機をふいにすると、後半に暗転した。開始から大迫が交代する緊急事態。雨脚が強まるピッチで、早々に与えたFKからキーセテリンに頭で合わせられ、痛い先制点を許した。
1点を追う21分、エリキと宮代を下げ、小松と汰木(ゆるき)を投入。強力攻撃陣を大きく入れ替えて勝負に出た。だが、最後までゴールを割ることはできなかった。
吉田監督は「ここからは決勝のつもりで」と必勝を期してイレブンを送り出したが、その思いは実らず。残り5試合。次節で直接対決する鹿島の取りこぼしを待つほかなくなった。