フィギュアスケート女子で、今季限りでの引退を表明している坂本花織(シスメックス、神院大出身)の最終章がいよいよ本格化する。2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪に向け、17日に開幕するグランプリ(GP)シリーズ第1戦のフランス大会(17~19日・アンジェ)に出場。3度目の五輪を目指す坂本の今季の言葉を振り返り、ラストシーズンへの思いをひもとく。(船曳陽子)
「本当にうれしい気持ち。地元に通年型リンクができ、自分にとってこの上なく整った環境になった」(6月20日、念願の通年型リンクの開業セレモニーに参加し)
「自分の競技人生は1年を切っている感じ。中途半端に(五輪後)2、3年やるよりも、これを区切りにした方がいいかなと。次の4年後を目指すと29歳になるので不可能かなと思った。26歳になる年でいったん区切りをつけようと」(同日、今季限りでの引退の意思を表明)