神戸-ラチャブリ 前半、先制点を決めて仲間と喜ぶ神戸の浜崎(28)=撮影・笠原次郎
神戸-ラチャブリ 前半、先制点を決めて仲間と喜ぶ神戸の浜崎(28)=撮影・笠原次郎

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)東地区の1次リーグ第4戦が3日、ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)であり、前回4強のヴィッセル神戸はラチャブリ(タイ)に3-2で逆転し、開幕4連勝とした。

 神戸は前半34分、ゴール前のこぼれ球を浜崎が詰めて先制。後半19分に追い付かれ、37分には逆転を許したが、直後にエリキが同点ゴールを挙げ、試合終了間際に山川のヘッドでひっくり返した。

 移動距離や現地特有の気候といった環境など、アジアでの敵地の戦いは過酷を極める。それだけにホームでは「勝ち点3を取ることが非常に重要になる」と大迫も語っていたように、勝利が求められた一戦を神戸が劇的な逆転でものにした。

 直近のJ1リーグから中2日。主力の疲労も考慮し、先発を9人入れ替えた。先制点はチャンスをつかんだ19歳の左足から生まれた。前半34分、ペナルティーエリア奥に進入した小松の折り返しがゴール前の郷家へ。こぼれ球に浜崎が左足を合わせた。一度はオフサイドと判定されたが、判定が覆ると浜崎は両手を上げてベンチの選手らと抱き合い、「ずっとノエスタで決めたかった」とプロ初得点を喜んだ。

 後半は相手に押されて逆転を許したが、「チームの目が覚めた」とスキッベ監督。失点直後、鍬先の縦パスに反応したエリキがワントラップから右足を振って追い付くと、最後にドラマが待っていた。

 43分、ゴール前で大迫が頭で折り返したボールに頭で合わせた山川の一撃は、ゴール右上に突き刺さる逆転弾に。山川は「良いボールが目の前に来たのでキーパーを見ながら奥に置くだけだった」と誇った。「全員が前にベクトルを向けている。だからゴール前で何か起こる」と鍬先。前回4強の神戸が勝負強く難局を打開した。(宮崎真彦)