マルから絵本を受け取る広瀬栄養父市長=養父市八鹿町八鹿
マルから絵本を受け取る広瀬栄養父市長=養父市八鹿町八鹿

 神戸新聞連載の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」シリーズの絵本セットが13日、養父市の小中学校、義務教育学校の全12校に寄贈された。

 本作は2018年に愛媛新聞で連載が始まり、第3弾まで掲載。22年4月からは神戸新聞で兵庫編の連載がスタートし、今月11日から第3弾「マルの怪盗Xを追え!」が始まった。

 養父市では約10年前からNIE(教育に新聞を)に取り組み始めた。宿南小学校では本作の絵本を老人介護施設で読み聞かせる活動をしており、筆者の早見和真さんと作画のかのうかりんさんが感動。これまでに絵本になった愛媛編3冊と兵庫編2冊の計5冊を贈ることを決めた。シリーズ5冊をまとめて寄贈するのは兵庫県内で初めて。

 この日は主人公マルが、広瀬栄市長に絵本を手渡した。神戸新聞社の藤原学DX推進局次長は「多様性やルッキズム、ジェンダーなど、絵本に含まれた思いを深く感じ取ってほしい」と話した。広瀬市長は「大人も得るものが多い絵本。児童だけでなく、中学生もこの本で勉強してほしい」と話した。(吉田みなみ)