5年前から通行禁止となっている遊歩道=新温泉町芦屋
5年前から通行禁止となっている遊歩道=新温泉町芦屋

 兵庫県新温泉町芦屋の浜坂漁港から、絶景ポイントの矢城ケ鼻(やじょうがはな)灯台(標高約50メートル)まで続く約500メートルの遊歩道が、落石のため5年前から通行禁止になっている。急峻(きゅうしゅん)な崖地にあって道幅も狭く、重機が入れないといい、復旧のめどは立っていない。(長谷部崇)

■工事に億単位の費用

 この遊歩道は町道芦屋第1号線。灯台からは鳥取県まで続く荒々しい岸壁を一望できる。浜坂漁港から灯台を通って諸寄側に抜けるルートは、海岸地形を楽しむ「ジオパークトレイル」のコースとしても人気だった。

 しかし、近年は落石が相次いで発生。2019年の5月と7月には、直径2メートル超の落石が3個も確認された。町は人命に関わる恐れがあるとして、遊歩道を通行禁止にした。