「灯台記念日」(11月1日)に合わせ、国内で現役最古の木造灯台「今津灯台」(西宮市今津真砂町)の内部が2日、一般公開された。住民ら約150人が参加し、江戸時代から200年以上、港を見守ってきた歴史に思いをはせた。(池田大介)
今津灯台は銅板ぶきの屋根で、石積みの土台を含めた高さは約7・6メートル。1810年、市内の酒造会社「大関」を創業した長部家が、清酒を運ぶ樽廻船の安全航行を願って建設した。現存する構造物は58年に再建されたもので、市重要有形文化財に指定されている。2023年には津波や高潮の対策工事のため、約160メートル先の対岸から現在の地に移設された。