丹波篠山市内でイネ科の多年草「マコモ(真菰)」の収穫が続いている。助産師・生野(しょうの)由美さん(53)が営む「マコモファームはながつみ」では、油井地区などの畑で7月以降、葉を刈り取り、マコモ茶や粉末のマコモパウダーに加工し、ネットなどで販売。中華料理で高級食材となる根元部分のマコモダケも出荷する。マコモは古来、邪気を払う「神宿る草」とも呼ばれており、オリジナルのしめ縄も制作・販売している。(堀井正純)
マコモは、沼などの水辺に群生するアジア原産の大型の多年草。高さ2メートルほどになり、日本でも古くから自生する。葉は食物繊維が豊富で、老廃物の排出を促し、腸内環境を整えるほか、ビタミン、ミネラルも含み、美肌や抗酸化作用があるとされる。秋には、寄生菌の作用で茎の根元が太り、タケノコに似た食感のマコモダケとなる。