兵庫県は15日、姫路市の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザの疑いがある事例が発生したと発表した。遺伝子検査の結果は16日朝に判明し、陽性の場合は県内で3年ぶりとなる。
県によると、15日午前9時ごろ、同市内の採卵養鶏場から「死んだニワトリが増えている」と、姫路家畜保健衛生所に通報があった。同所の簡易検査で、死んだ8羽すべての陽性を確認した。付近の生きたニワトリ2羽は陰性だった。
県はPCR検査を実施しており、16日朝に陽性が確認された場合、同養鶏場で飼育するニワトリ約24万羽を殺処分する。斎藤元彦知事は15日夜、農林水産省の山本啓介政務官とオンライン会談し、陽性の場合は鶏卵や鶏肉の風評被害対策のほか、被害を受けた養鶏農家らへの支援などを求めた。
県内での鳥インフルは2020年に淡路市、21年に姫路市、22年にたつの市の養鶏場で発生した。今年は10月22日以降、北海道と新潟県など4道県、6カ所の養鶏場で確認されている。
兵庫県は今月2日、隣接する鳥取県での発生を受けて警戒本部を設置、養鶏農家に注意を呼びかけていた。鶏卵や鶏肉を食べても、人に感染することはないとされる。(長尾亮太)
























