丹波篠山ですいた和紙を手にする大西祐一郎さん。和紙を活字で印刷し装飾したり、ランプシェードにしたりする試みも=丹波篠山市黒田
丹波篠山ですいた和紙を手にする大西祐一郎さん。和紙を活字で印刷し装飾したり、ランプシェードにしたりする試みも=丹波篠山市黒田

 丹波篠山に和紙文化をよみがえらせようと、独学で紙すきに挑んでいる大西祐一郎さん(57)=宝塚市=が、丹波篠山市黒田に、工房「篠山製紙所」を開設した。地元で入手した竹の皮や稲わら、麦わら、丹波焼の破片などを素材に、独自の「篠山紙(がみ)」作りに励んでいる。通常は廃棄されるものを活用し、新たな命を吹き込む「アップサイクル」を目指す。自作の紙や紙製の小物などを、篠山城下町で25、26日に催される工芸イベント「王地山クラフトマーケット」で販売する。(堀井正純)