「鹿児のもち」復活を支えた滝川工業の滝川松平社長(左)と春光堂4代目の宮田顕輔さん=加古川市加古川町寺家町
「鹿児のもち」復活を支えた滝川工業の滝川松平社長(左)と春光堂4代目の宮田顕輔さん=加古川市加古川町寺家町

 加古川市を代表する銘菓「鹿児のもち」が18日、復活する。大正時代から続く和菓子店「春光堂」(加古川町寺家町)の看板商品だったが、新型コロナ禍の業績不振などで2022年6月に休業。産業設備メーカー「滝川工業」(平岡町中野)が支援に名乗りを上げ、滝川グループ傘下で再出発する。復活の背景には、4代目となる宮田顕輔さん(47)の菓子職人魂と、滝川松平社長(46)の伝統の味への深い敬意、技術継承への思いがあった。(増井哲夫)

■春光堂、18日から販売

 春光堂は1922(大正11)年創業。鹿児のもちは、初代の故・泰一さん(宮田さんの曽祖父)が、名物になる和菓子をと考案。程良い甘さとしっとりふわふわの舌触りで人気を博し、多いときは1日1万個以上を製造したという。昭和40年代半ばには、大手企業の竣工式で記念品として出席者に配られたり、同市内の卒業式や入学式に祝いの品として紅白の餅が贈られたりするなど、地元で愛される味となった。

 しかし2022年、老朽化で設備に不具合が生じ、宮田さんの父で3代目が体調不良に。新型コロナ禍による営業不振が重なり、設備復旧のめどが立たず、6月に休業。翌年2月には東加古川の支店を閉じた。