日立製作所の工場で鉄道車両の自動品質検査に活用される犬型ロボット(手前)=8日、米東部メリーランド州(共同)
 日立製作所の工場で鉄道車両の自動品質検査に活用される犬型ロボット(手前)=8日、米東部メリーランド州(共同)

 【ヘイガーズタウン共同】日立製作所は8日、米東部メリーランド州でデジタル技術を駆使した最先端の鉄道車両製造工場を本格稼働した。投資額は1億ドル(約150億円)で、460人を雇用する。首都ワシントンを走る地下鉄などに車両を納入する。最重要に位置付ける米国市場で有望な領域に積極投資し、事業の成長加速を狙う。

 車両の製造は、日立で鉄道システム事業を手がける「日立レール」が担う。ワシントンのほか、メリーランド州ボルティモアの地下鉄、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの交通局向けとなる。月間20両を製造できる態勢とし、当面は600両以上を出荷する計画だという。