JR東日本は9日、防災科学技術研究所が整備し、新幹線で導入している海底地震計情報を、10日から在来線の運転規制でも活用すると明らかにした。緊急停止するための地震の検知時間を最大約20秒短縮でき、気象庁の緊急地震速報や、JR東が陸上に設置する地震計など複数の手段と併せて導入することで安全性の向上につなげる。

 新たに導入するのは、日本海溝海底地震津波観測網(S-net)の海底地震計情報。海溝型の大地震でも対応でき、震源が遠方の場合では、大きな揺れが沿線に到達する前に列車を緊急停止させることも可能になるとしている。