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神戸大名誉教授らのグループが主張する縦揺れ(上下動)破壊のしくみ
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神戸大名誉教授らのグループが主張する縦揺れ(上下動)破壊のしくみ

 日本地震学会は27日も神戸・ポートアイランドの神戸国際会議場で開かれ、桜井春輔・神戸大名誉教授らのグループが、阪神・淡路大震災で構造物に壊滅的な被害をもたらしたのは定説である横波による横揺れ(水平動)に加え、地震計では観測されない縦波による縦揺れ(上下動)の衝撃波だったとの新説を報告した。(森本尚樹)

 報告したのは桜井名誉教授のほか、前原博・地球システム総合研究所非常勤上席研究員、園田恵一郎・大阪市立大名誉教授の3人。縦揺れでしか説明できないという震災当時の高架道路橋脚やトンネルの破壊状況、海上船舶への衝撃事例などの根拠を説明した。

 桜井名誉教授は「被災直後の神戸で、上下動特有のトンネルの壊れ方を見て縦波衝撃波による破壊構造を確信した。この衝撃波は周波数が高すぎて地震計にとらえられていないが、必ず存在している」と持論を展開した。

 報告後、会場の地質学者から「(地震で)地層に水平な破壊がしばしば現れ、地滑りの原因になることがあるが、縦揺れのせいではないかと少し思っていた。報告は参考になった」との感想が寄せられた。

【橋脚倒壊「工法が原因」 元地震工学会長は反論】 

元日本地震工学会会長の川島一彦・東京工業大名誉教授は、神戸大名誉教授らのグループの説について「この程度の主張では、定説を覆す新説などとは言えない」と反論する。

 震災直後、旧建設省土木研究所の調査団の一員として道路橋脚の破壊状況などを確認した川島名誉教授は、橋脚倒壊の原因について「上部の鉄筋量を減らす『主鉄筋段落とし』という工法に問題があった」とする。

 阪神・淡路大震災で観測された地震動によるコンクリート橋脚の振動実験で倒壊を再現したとする川島名誉教授は「未知の揺れがあったかもしれないという主張ではなく、実際に観測し、構造物がどう被害を受けるかを実験などで明らかにすべき」と指摘する。

2015/10/28

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